Go to 見直しへ

　日本各地で急増する新型コロナ新規感染者に

コロナ分科会会長の尾身氏は

「右手に箸、左手にマスク、のみ込んでまたマスク」という食事作法を感染防止対策として指南した。

このマスク会食を尾身会長に教えたのは私だと自慢する神奈川県知事、東京都知事が提唱したのは「５つの小」、

首相は「静かなマスク会食」を発令？呼びかけた。

 

ため息しかなかった。

 

 確かに、東京がGo toの対象となってからの１０月半ば過ぎ、

長く静まり返っていたホテルのフロントが以前のように賑わっていた。チェックインのための人の列ができていたのだ。

それを見た私は、とても嬉しかった。

閑散としていた間も季節を謳う生け花が絶えることなく客を待っていた。

年明け半ばには閉館することが決まっているけれど、撤回しないだろうかとさえ思った。

 

けれど現実は、新型コロナウイルスはそう甘くはなかった。

じわりと新規感染者が増えて、最近は勢いを増してきた。

東京では連続３日、５００人を超えている。

休業補償の財源が国にも都にも乏しいからか、

Go to トラベルと感染者との明確な因果関係はないと政府は言い続け、付随する分科会の専門家も経済活動全般が要因でGo toだけではないと言っていた。

政府は、自殺者の増加もGo to続行の理由に挙げていた。

しかし、Go toの恩恵が本当に支援を求める事業者や国民に 行き渡るのだろうか。

 

 

私もGo Toの恩恵には与れない1人だ。

難病でトラベルなどできないのだから。

でも税金は納めている。 

 

昨日ようやくにして、首相はGo To トラベルの新規予約の一時停止、Go toイートの食事券の新規発行一時停止、ポイント利用の一時停止を発表した。

トラベルでは、感染拡大地域を目的とする旅行の一時停止ということで、具体的な地域はまだ明らかになっていない。

また、拡大地域が目的であるなら、拡大地域から、そうでない地域への旅行はOKなのだろうか。

具体的なことはこれから明らかになるのだろうけれど、感染者数の現状を鑑みれば、遅きに失した感がある。