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2020年11月25日水曜日

あたしンちに溺れる

                    新橋 丸万 Photo Ushio

 

下戸だからお酒に溺れることもできない。
昨年から抱える憂鬱の種と向かい合っているうちに
なんだか心が蝕まれていくような気配がしてきた。
心を逸らしてくれる 何かが欲しかった。
そして出会った「あたしンち」にすっかりはまった。
原作けらえいこさんの漫画だ。
テレビアニメは2002年から2009年まで放映されていたらしい。
私は知らなかった。
2002年はかろうじて元気だったけれど、テレビをじっくり見る暇はなかったな。そして2005年からは、闘病生活に陥っているからな。
                                   Photo Ushio

 
ちびまる子ちゃんとはまた違った面白さがある。
主人公のみかん、ちょっと神経質で難しいお年頃の弟ユズヒコ、
無口だけれど味のある父、そして豪快な母が繰り広げる日々のありがちな面白い話が、心の中に満タンに溜まった憂鬱のゴミをどっかにやっちまってくれるのだ。


 
「情熱の赤いバラそしてジェラシー 」と歌うみかんの母の言うことやることみんな泣けるほど可笑しい。
みかんの母が可笑しいと他人事を装って、1人で笑うけれど、みかんの母と「私」の思考回路が同じだから笑えるのだ。 
登場人物全てのキャラクターと声がこんなにもピタリとはまるものかとも感心させられる。
とりわけ、みかんの母の高い声が、「気にしない〜、気にしない〜」と憂鬱を吹っ飛ばしてくれるようで、母とお茶をする水島さんの声が朗らかに癒しをくれる。
つい先日、私と同じように「あたしンち」はまった人のブログに出会った。歌に合わせて赤いバラを買っちゃいましたと書いてあった。
                   Photo Ushio
 
お風呂も入らずに、ご飯も食べずに、ただひたすらに夕方起きてから、朝に眠るまで「あたしンち」を見ていたい。
二日前、朝になっても「あたしンち」を見ていたら、起きてきた無口という病気の牛男が、ため息をついて「ニュースに変えていいですか?」と言った。朝一番に牛男が言葉を発するのは初めてのことだ。
一応牛男の朝食は用意してあったけれど。
           Photo Ushio

 
でもこれって、現実逃避なんだよな。
どこかで、戻らなければと思ってはいる。
それを、今日、明日と1日、1日伸ばしているのだ。
         Photo Ushio

 
今日の東京の最高気温は18度、最低気温は9度、晴れ時々曇りの予報です。
ちょっと憂鬱な人も、酷く憂鬱な人も、今日をとりあえず生きましょう。
本日もグログにご来訪いただきまして有難うございました。

       2011年12月22日撮影 銀座ウエスト

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