崎陽軒のひなまつり弁当を受け取った時に胸がときめいた。
御膳にのせて、絵本の表紙のような包装紙に、心が和んだ。
蓋を開けて、七段の雛飾りを思わせる華やかさに、目を奪われた。
置地廣場 |
世間の混乱と混沌は、
ちぎれ雲が風に流されてすっーと消えたように
祓われたようだった。
崎陽軒のひなまつり弁当は こちらでございます。
何はともあれ、赤い輝石のごとくとびこが散らばり、
酢はすやエビが踊るように混ざったちらし寿司が美味しかった。
酢飯がまろやかでちょうどいい感じなのだ。
ちらし寿司のメインのおかずは、有頭エビかと思いきや、
お品書きを見ると、やはり昔ながらのシウマイの方が上席にある。
その数三個。
シウマイ好きは少ないと思うかもしれない。
しかし、すし飯にお味があるので、ひなまつり弁当に限って言えば、シウマイ三個は妥当だと思った。
そして、海老の香り揚げです。
お祝いの膳には欠かせない海老ですが、
青海苔の風味が生きて、そこそこの大きさの海老で、美味しくいただいた。
これがお値段をアップさせた要因かもしれない。
海老の後ろに控えているのが、にしんの昆布巻き、春雨入り巾着です。
少量ながら、凝ったお品は、里芋蟹肉入り湯葉あんかけ(上段)と菜の花とこんにゃくと人参の甘酒和え(下段)です。
ともに、上品なお味で、すし飯とのバランスを良く考えたものと思いました。
菱餅を思わせたのが三色の大福です。
大福の中には餡も入っていました。
桃色の餡は梅のお味がしたような気がします。
白い方は、小豆のこしあんでした。
改めまして、お品書きはこちらです。
満足できるお弁当でした。
食する間は心穏やかです。
ひなまつり弁当は三日間だけの儚い夢弁当でした。
今年、召し上がれなかった方は是非来年にどうぞ。
明日の東京は最高気温9度、最低気温7度、雨時々曇りの予報です。
晴れれば、花粉ですが、雨も陰鬱ですね。
崎陽軒のお弁当でお互い元気を出しましょう。
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