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2018年1月25日木曜日

女子トーク



 昼間は前歯が乾ききってしまうほどに
口を開けてこーこーと眠り、
夜風が膝を冷たく叩く夜になって、
人に会った。
かつての同僚が、ホームタウンまで来てくれたのだ。
仕事を辞めた元同僚は、昨年末から気にかけてくれて、
ついでがある度に会いに来てくれている。
3度目の昨夜になって、ようやく私は「聞き手」になることができた。
どちらが話し手でも、たわいのない話なのだけれど、
日頃、無口という病気の良人との生活は会話がないので、
泣けるほど嬉しくて、やたらと私は感激する。
栗ときのとのサルシッチャのクリームスープ
彼女は、仕事を辞めたからと言って、料理を一生懸命作る気になれないと言った。
そうだろう、そうだろうと私は深く同意した。
仕事をヘロヘロになるまでやって酷く疲れても、
家事は気分転換になって苦痛ではないという友人もいる。
私は、そういう人は宇宙人なのだろうかと思うのだ。
料理を始めとする家事が好きな人たちなのだな。
昨夜の彼女も私も、要はお料理が嫌いなわけだ。
ちなみに、 林真理子は、仕事で酷く疲れているところに、無理して家事をして疲れ果てることはない。家事は家事のプロのお手伝いさんを雇えば良いというようなことを書いている。
ごもっともだ。
野菜と鶏のトマトシチュー
最初に入ったカフェが寒かったので、
移動してスープを飲んだ。
私は、栗ときのことサルシッチャのクリームスープを飲んだ。
思ったよりあっさりしていてとても美味しかった。
ずっと以前、まだ健康だった時、
彼女と飯倉交差点にある喫茶店に入った。
並んでカウンターに座ってコーヒーを待った。
壁面に一客一客違がった素敵なカップアンドソーサーが並んでいるお店だ。
彼女の前には、綺麗な淡い水色のカップに入ったコーヒーが置かれた。
私の前に置かれたのは、強烈な赤がギラギラと輝くカップだった。
彼女がクスクスと笑って言った「あんこさんには、赤いカップがきたわね。」と。
その時の私は、ちょっとショックだった。
今は、その時のことを、元気だったのだなと懐かしく思い出す。

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