自公合わせても過半数の233議席に及ばない215議席にとどまった今回の衆院選。
定数465議席に対して、自民党191議席(選挙前247)公明党24(選挙前32)だった。
ここまで自公を追い込むみ、少数与党としたことで、自公長期政権の独裁的なやり方も留まらざるを得ないだろう。
当たり前のようになってしまった「閣議でホイホイ」「熟議なき重要法案成立」
国会に諮らずに重要事項を閣議だけで決める、 重要法案を熟議なしにスピード採決で有無を言わせないやり方。
裏金候補者46人のうち裏金落選者は28人。
しかし、90人近くの裏金議員たちのボス裏金5人衆のうちの4人(世耕、萩生田、西村、松野(敬称略))はゾンビのようにまた生き返ってしまった。
しかも、首相指名選挙のために自民党籍を外された世耕氏は復党し、非公認だった萩生田氏、西村氏も数のうちと自民党会派に入れることにしたそうだ。
今日の東京新聞本音のコラムで青山学院大学名誉教授の三木義一さんが、安倍政権下での不正が明らかになりずーっと長雨が続いて与党川の両岸が緩んでいたところに裏金。それでもまだ岩盤層まで崩れていないと綴っている。
原発問題等で鋭い質問を重ねてきた笠井亮さんも勇退。昨年、いわゆる束(たばね)で成立してしまったGX法の問題点は、笠井さんの国会質疑なしには、わけがわからなかった。
2人の勇退を惜しむも、大門実紀史が国会に帰ってくること、衆院ではさらに議席が増えると期待していた。まさか現有議席を2議席失うとは。
そして国会を去ることになったのは宮本岳志さん、高橋ちづ子さん、宮本徹さんだ。
私が政治に関心を寄せるきっかけは、宮本岳志さんの国会質疑だった。刑事コロンボのようにじわっと迫った森友学園問題。国会に戻ってきた時は、ほっとした。大阪カジノ用地の不動産鑑定価格が鑑定会社4社中3社が1円違わずピタリと同値であった不自然さを突いた。
高橋ちづ子さんは、災害被災者の切なる声を届け、質疑は静かに柔らかくも要望は強くどこまでも求める姿に政治家が失ってはいけない人への思いやりを感じた。災害救助法の要領では、給与される生活必需品に食器、炊飯器、マッチ等はあるが、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコン、電子レンジが認められないことに、これでは避難所を出て仮設住宅での新生活に移れないという被災者の切実な声を届け、長野市での家電(家電4セット)を支給の例を挙げて改善させるに至った。
持ち味がみんな違うけれど、生活者の声を聞くことをまず第一に、相当な資料を用意し問題点を詰めて詰めて国会に臨む共産党議員。大手新聞が、法案、制度の問題点を敢えてなのか力がなくなっているのか指摘しなくなっているので、共産党議員の質疑が法案の本質を教えてくれるのだ。
国民、国民といいながら、献金企業、利害組織や与党に忖度する政党やタレント議員ではできないこと。
残念でならない。
選挙結果を受けても、日本の政治が変わることを切望する高橋ちづ子さんの8分のYouTube動画をご視聴ください。
衆院選の結果を受けて高橋ちづ子前衆議院議員←こちらをクリック
投票した帰り道、いつもの路地に春に咲いていたバラがこの秋にも咲いていて嬉しくなって撮影していると、「バラ差し上げますよ」とご婦人が後ろから声をかけてくれた。
おそらく路地の前の店舗の家主さん。わざわざ花鋏をとってきてくださって、二つ花をつけた枝を切ってくれました。
そして、「後に枝を挿せば根をつけますからね、斜めに切って 」と渡してくれたのでした。
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