4月の初めに我が身に降りかかってきた難題に解がないままに10月を迎えて憂鬱この上ない。
いよいよ崖っぷちだ。
日暮れが早くなって、闇夜に解放される時も早くなってきたけれど、
9月のおしまいから夜道を歩いても呼吸が苦しくなるほどに憂鬱だ。
ため息をつきながら憂鬱の1歩、憂鬱の2歩と、憂鬱の3歩と、歩を進めていつものファーストフード店に辿りつく。
いつもの若い女性スタッフがいつものアイスコーヒーをカウンターに置くと、
奥にいる別のスタッフを呼ぶ。
そして、私の目の前に現れたのがタコだった。
びっくりした。
そして、嬉しい気持ちになった。
「裏は怒っている顔なんですよ。」とくるっとタコが回された。
太い眉のびっくり顔も、怒った顔も味わいがある。
一瞬だけれど憂鬱の種を忘れることができた。
切り込みが、正しく等間隔で綺麗に入っている。
タコがカウンターに現れた時のびっくりを幾度も思い出して、憂鬱を薄めようと思っている。
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