新型コロナ感染症対策本部で、首相は、高齢者施設への出張検査が実施できるように検討すると発言した。
またしても遅いだろう。
国もそうだけれど、都がもっと早くに実施に向けて動かなければいけなかったのではないだろうか。
保健所を始めとする現場はとんでもなく忙しいであろう。
一方でリーダーは感染状況に応じた適切な対策を打っているだろうか?
東京都では今月2日から連日100人以上の新規感染者が確認され、感染拡大に歯止めがかからない状態だ。
昨日は238人が確認され、そのうち感染経路不明者が6割近くと報じられている。
市中感染とは言いたがらず、重症者は未だ少ないので医療機関の受け入れ体制は逼迫していないと言う都知事だけれど、もはや新宿のクラスター潰しの段階ではないであろう。
重症化リスクが高い高齢者施設で介護の担い手が感染すれば、1箇所の施設内で入所者や職員の感染は100人という規模での感染者数となり、医療機関の病床が瞬時に逼迫することは明らかだ。
施設職員には、繰り返しPCR検査を実施できる仕組みを早急に整える必要があるだろう。
東京都が先頭を切って対策を講じて都内の感染拡大を抑えなければ、地方へも波及する。
都知事は、果たしてこの責任を担っている自覚のもとに、感染収束に誠実に向かい合っているだろうか。
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