過去 1 週間のページビュー

2019年12月7日土曜日

マックにて



 ボーイが2人、テキストやノートを広げて勉強に励んでいた。
マックの広いテーブル席で。
高校1年になったスネ夫が二人という感じだった。
けれど、二人は共に美しかった。
椅子の背もたれに制服であろう濃紺のブレザーをかけて、二人は紺色のセーターを着ていた。
セータから少しだけ覗いている、シルクのレジメンタルタイのブルーとシルバーが艶やかに輝いていた。
 まだあどけなさが残る二人は、
競争で問題を解いていたりしたけれど、
一段落したのかおしゃべりが始まった。
色白の方の少年が語り始めた。
「将来、六本木のタワマンの最上階に住んで、バスローブ姿でワイングラスを片手に小さく見える下界の人たちを見下すんだ。」
するともう一人のスネ夫が、
「下の人なんか見えるのかな。高過ぎて見えないんじゃないかな。」
「俺は、お爺ちゃまが会社を継げと言うけれど、嫌なんだよ。」
「この前、お爺ちゃまの別荘で、ハンモックに揺られて寝ているところを、写真撮られちゃってね。」


 色白の方のスネ夫はさらに続けた。
「大学生になる時までには、身長は177センチぐらいにはなってないと。それには、一年で7センチは伸びなければならない計算になるんだ。」
もう一人のスネ夫が言った。
「高校の3ヶ月で9センチ伸びたという話も聞いたことがあるよ。」
そして、 「ねーちゃんのことなんだけど。」
どうやら、色白スネ夫の実の姉のことがとても気になるらしい。
色白スネ夫は、姉には彼氏がいるらしいこと、
そんなに姉に会いたければ、姉のバイト先に見に行けばいいと言う。
こうして二人の話はどこまでも続いて行くのだった。


今日の東京の最高気温は6度、最低気温は5度、曇り時々雨の予報です。
私がとりあえず気になるのは、寒さです。
夢はとっくに蒸発しました。
皆様におかれましても、この週末はどうか温かくお過ごしください。

0 件のコメント: