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2019年12月29日日曜日

年の瀬を生きる



 年の瀬にすべきことはいっぱいあるのに、
いつものようにこなせるのは一つか二つだ。
昨夜は、いすゞロスの心を刺すように冷たい風が吹きすさぶ中、
歯医者へ行って、お蕎麦屋さんで食事をして、蓮を買いに行って
帰宅したら、もうダウンだった。
蓮を食べても、先の見通しはない闘病生活だけれど、
蓮はアレルギーに良いと言うから無理して出たのだ。


仕方なしに、大事な歯を磨いて一度寝ることにした。
年明けのクラス会の会場などについて恩師に手紙を書かなければならなかった。
1時半に目覚めて、いざ手紙と思ったら、お店のHPの地図が今ひとつだった。おまけにプリンターの接続がおかしくて、結局、牛男が地図とプリンターの接続に奮闘して、なんとか5時過ぎに手紙を投函することができた。


5時の街は、駅に向かう人もなく闇の静寂に包まれていた。
けれど、スーパーマーケットに行ったら、
一つのレジにちょっとした列ができていた。
28日の夜明け前のスーパーマーケット来店客の不思議、
私は、その客のカゴの中に興味津々となった。
30代半ばのもじゃもじゃ頭の男性客のカゴの中には、
一人前のアルミホイルのお鍋に具材が詰まった物が入っていた。
透明の蓋から、美味しそうな具材がうまい具合に詰まっているのが見えた。
スライスされたお肉が3枚、春菊の上に乗っている。他には、椎茸と半丁程度の大きさのお豆腐だ。お豆腐はお水が出るからかパックに入ったまま、逆さに収まっている。長ネギのスライスもちょこっと入っていた。
そのお鍋とは別に、温泉卵が二つ入った卵のパックもカゴの中にあった。一人鍋が煮えたら、温泉卵を落とすのだな。
私は、思わずごくんとなった。
そして大きな焼酎のペットボトルも一本でーんと入っている。
1リットルサイズだろう。
今日で、いや、たった今、今年の仕事が終わったのではないだろうか。
凍える手に息を吹きかけながら、家路を急ぐ。
ドアを無造作に開けて、脱ぎ捨てるように靴を脱いだら、一目散にガス台に近づいて、 火をつける。
「ジャーン」と言って、アルミホイルのお鍋をのせる。
赤いお肉があっという間に出汁色に染まって、お豆腐が小刻みに揺れ出すと、白い湯気が上がる。春菊は、みるみる縮こまって、長ネギが眠気をもよおしたようにトロッとなる。
熱々のお鍋をつつきながら、焼酎をキューっとやるんだろうな。
勤労の疲れが吹っ飛び、一年を終える充実感に浸る瞬間だ。


 この妄想タイムに、私は一瞬だけ病苦のことを忘れることができる。
 再び、現実に戻ると、
今夜は今夜で、夏物の衣類をクリーニング屋さんに取りに行った。
けれど今、まだ引き取っていない夏物衣類があることに気がついて、がっくりしている。
今月初めに出した分だ。引換券をもらい忘れていたので、気が付かなかった。4、5着はある。 
帰宅後に雨降りで溜まっていた洗濯をしたので既にクタクタだ。
年賀状は、大晦日に書くことになるだろう。


仕方ないな。
年の瀬だからと言って、カラッと病気が良くなるわけでもなく、
ここにきてぐっと悪くなってしまったものだから。
今日の東京の最高気温は11度、最低気温は3度、晴れ時々曇りの予報です。
お忙しい中、本日も当ブログにご来訪いただきましてありがとうございました。

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