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2019年12月22日日曜日

藤沢への旅



 40㎞と言う道のりは、今の私には旅であり、
闘病生活となってからは初めてのことだった。
当然ながら真っ暗になった17時を回ってからの出陣だけれど、
長旅の難敵はやはりLEDを始めとする光だ。
通院時の完全遮光帽子の一番つばの広いものと、完全遮光の一番小さな傘を備えた。
東海道線で南に下った。
東海道線に乗るのも2005年以来だ。
通勤で毎日利用していたのはもう遠い昔のこと。
驚いたのは、女性車掌のアナウンスだ。
時代が変わった。
時にけだるそうで、時に素っ気なく、時に気取った男性の声が以前は常だった。
東海道線は必ず各駅の到着時間が案内されて、わかっていても通勤時は改めて時刻を噛み締めたものだ。
通勤の足が京浜東北線に変わった時、到着時間がアナウンスされないことにしばらく慣れなかった。主要駅ぐらいアナウンスして欲しいと思ったけれど、その場合の主要駅ってどこだと言うこともあるかと考えたりした。
この度は、綺麗なのびやかな声で、各駅の到着時刻の案内されて、熱海には7時8分到着とアナウンスされた。
ボックス席の奥の頭上には、幸いにもLEDがなかった。
来春早々に開くクラス会の下見だった。
恩師のお住まいに近い藤沢が開催地となったのだ。
今は、藤沢に「湘南」と言う冠がついて、観光に力を入れているのだろうか。
学生時代、鵠沼に住まう友人が、藤沢在住の彼氏が地方出身の友人に「私は、湘南に住んでいる。」と言うのは、誤りだ、ハッタリだと非難していたことがあった。
ともあれ、藤沢に一度住んだら離れられないと聞くから、住み心地の良い、魅力ある街なのだろう。
駅からの通路で売られていたのは、小田原のみかん。
藤沢だと小田原がぐっと近くなるのだな。


 そして、今、時の人であるノーベル賞を受賞された吉野彰さんも藤沢市在住なのだ。
藤沢に来たのは、社会人1年生のおしまいの冬だったことを思いだした。早くに着いたので駅の改札近くで、キングジムファイルごと持って来たような資料をそっと鞄から出そうとした時に、上司がやって来たのだった。
そんな大量の資料持参なんて、仕事ができない奴の標本のようだ。
大昔のことは思い出したけれど、駅から徒歩2分の目的のお店に行き着かなかった。
牛男に、再三言い聞かされて出たのに。スマホを持たない、持てない私は、仕方なしに交番へ行った。まだおまわりさんが居る時代で良かった。
 目的のお店、ノカテーブルは、ドラキュラには最適な照明だった。天井近くのいくつかのライトが点くだけで、しかもそのライトの向きは変えられる。壁にも最悪となるパネルのような照明もなかったのだ。落ち着いた大人の雰囲気のお店で、スタッフの感じもとても良かった。
幹事の一人が、お店の人の対応の良さと言うのは、催しの場合ことに大事だとメールに記していた。
駅に戻って、この度待たせてしまった幹事長と二人互いに体調が今ひとつなのでドトールでコーヒーを飲んで、再び東海道線で帰りました。
ドトールも、天井に埋め込まれた小さなライトが点在するだけで、誠にいい具合に座ることができました。
藤沢駅南口
藤沢駅北口

歳末の藤沢駅はとても賑わっていました。
川崎では姿を消してしまったさいか屋の看板が一入嬉しかった。
ゆっくり来たいけれど、日の入り時刻がずんずん伸びて来て、やはり時間的に厳しいものがある。


 今日の東京の最高気温は9度、最低気温は4度、晴れ後雨の予報です。 東京は寒くなりますが、藤沢はどうかと言うと、
最高気温は10度、最低気温は6度、晴れのち雨の予報でやはり東京より少し暖かいですね。


お忙しい中、今日も当ブログにご来訪いただきましてありがとうございました。

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