ついにお蕎麦屋さんでコーヒーを飲んだ。
消費増税と同時に行きつけのカフェの閉店時間が早くなって、
行けなくなったのだ。
そのカフェの向かいのメガネ屋さんのLEDの輝く電子看板の灯りが消えるのを待って、入店していたのだけれど、電子看板の消灯とカフェの閉店が同時刻になってしまったのだ。
春、夏は22時間以上も狭い部屋に籠っていなければならない私にとって、夜のカフェは、解放される大事な空間だ。
太陽光が差し込む部屋の窓は完全に塞いでしまったので、夜も窓を開けることはできないのだ。
カフェなしには、心の健康が保てないだろう。
仕方なしに、10月から二番手のカフェに行った。
すると、 閉店の10分前にカフェのスタッフがやってきて、
腰を屈めて耳元で「閉店の時間ですからお帰りください。」と言う。
なんだか嫌な感じが耳に残って、唖然としていると、そのスタッフは10人以上はいたであろう客の一人一人の耳元で同じ事を言って回っていた。
店内には閉店時間に蛍の光が流れる。
そのカフェでは、それでもなお、残る人が居たことはなかったと思う。
けれど、半年ぐらい前だったか、そのカフェで、閉店の40分前から蛍の光がじゃんじゃん流れてきたこともあった。
会社の方針とは別に、そのカフェのスタッフは、閉店時間を早くしたいのではなかろうか。
以来、そのカフェに行くのはやめにした。
次に、そのカフェと同じく閉店時間が23時のカフェに行った。
トイレだけが綺麗なカフェだけれど、
コーヒーの味も昔よりはだいぶマシになった。
2席ばかり照明が頭上にない席があるのだ。
価格もカフェでは一番安い。
しばらく通って、ある夜カフェラテを飲んでみた。
そうしたら、これは一体何だ?というほどに不味かった。
カルピスみたいに薄くて、 マックのカフェラテの方が100倍美味しいと思った。
ここで改めて、カフェのコーヒーの味の基準はマックだと思った。
マックより不味いカフェに行くなら、マックへ行った方が安上がりだ。
コーヒー一杯でもマックのスタッフは決して嫌な顔はしないし。
そうは言っても、雰囲気というのも大事だ。
次に22時閉店のTコーヒーに 通ってみた。
ほとんど毎晩、一ヶ月以上通い続けたけれど、スタッフは全く客の顔を覚えない。
毎夜、オーダーしようとすると、閉店まで1時間以上あるというのに、閉店時間の案内が始まる。
「当店の閉店時間は、10時までとなっておりますが、よろしいでしょか。」
そして、コーヒーを渡す場所まで毎度案内される。
カフェで顔を覚えてもらえないというのも寂しいものだ。
私の場合、帽子にサングラスにマスクだから、顔と言うのも違うかもしれないけれど。
それはそれで、印象深いはずではないかな。
という訳で、お蕎麦屋、家族亭でコーヒーを飲んだ。
キリマンジャロが美味しかった。
渋い器もお蕎麦屋さんらしくて良かった。
でもコーヒーだけというのはやはり気が引けるので、北海道の地鶏の親子丼の後に注文した。
昨夜は、北海道チーズケーキと共にコーヒーを飲んだ。
それでも、蕎麦をすする人 を隣に何となく肩身が狭い思いがした。
来年も、根無し草のように、
あっちのカフェに行ってみたり、こっちのカフェに行ってみたり
しなければならないのかな。
定まる居場所が欲しいな。
明日の大晦日の東京の最高気温は18度、最低気温は6度、晴れ時々曇りの予報です。
ぽかぽか陽気となるようですね。
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