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2019年11月30日土曜日

NYK交響楽団第60回コンサートへ

東京駅

いい音楽と共に
霜月の幕は下りた。
 昨夜は、NYK交響楽団の定期演奏会にお招きいただいて出席することができた。会場は、東京駅から徒歩3分の丸の内にある日本郵船ビルのホールだった。
室内楽の時間にどうにか間に合い席も確保できものの、会場は既に観客で満たされていた。
来年は抽選か招待客の審査ということになってしまわないかと心配だ。


室内楽は、もっと聴いていたいと、引き込まれてうっとりしたところでおしまいというのが誠に残念だ。
またこの暑い夏は、ドビッシーを何度となく聴いていたので、月の光の透明感ある音色に流れ行く時を淡い思いで感じた。


ヨハン・シュトラウス2世のジプシー男爵序曲は、完成度が高く
会場の空気を揺らす音が身体に響いてきた。
シューベルトの未完成では曲の味わいを存分に楽しむことができて、いただいた解説にあるとおり、第2楽章の最後は余韻が残った。
そして、この度東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターである三浦章宏氏がソロパートを演奏されるので、最後の演目としたというチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調は、何度となく聴いているけれど、三浦さんとヴァイオリンとの熱のある会話のようなものに圧倒されて、緊張した。
アンコールでのモンティのチャールダーシュでようやくリラックスして楽しむことができた。

この度は、演奏会のご案内を少し早くいただいたので、
あらかじめ予習もできた。
と言っても、楽譜にも目を通したかったけれど、そこまではできず、曲が作られた背景 までと言ったところだ。
来年2020年はベートーヴェンの生誕250周年に当たり、ベートーヴェンの曲目が予定されているそうだ。
東京駅南口広場
 おしまいに例年どおり、NYK交響楽団コンサートに合わせて点灯されたイルミネーションをご覧ください。



2019年11月29日金曜日

プータローのお仕事

丸福珈琲

 冷たい雨が降る日が一週間も続いた。
うんざりだ。
食べることとブログアクセス数だけを心の拠り所に生きている私にとって雨は心をざらざらにする。


師走を目前に、プータローもあれやこれやと こなさなければならないことはあるけれど、
仕事をする人たちはさらに忙しそうだ。
ここで言う仕事というのは、職に就いている人ということだ。


 そんな中で来春早々には高校3年時のクラス会をやろうということになっている。
私は、幹事補佐のつもりなのだけれど、幹事らは多忙だ。
幹事長は、この金曜日から日曜日までは仕事関係で九州だから連絡が難しいと言う。
そんな折、先週の宴で、クラス担任だった教師がご健在だと言う 情報を得た。今だに年賀状のやり取りをしていると言うのだ。
他にも年賀状のやり取りをしている級友もいた。おそらく恩師は百歳近いであろう。
 恩師は日本史を教えていたけれど、私は理系志望だからどうでも良いとばかりに全部の授業で机に伏せてゆだれを垂らして眠っていた。
私は、恩師には酷く叱責されることが多かった。褒められたうちには入らないかもしれないけれど、一度だけ、黒板に板書した時に、「達筆じゃないか。」と言われたことがあった。


昨夜届いた幹事長からのメールには、
「あんこさんには、みんなへ魅力的な案内文を作っていただけたらありがたいな」なんて書いてある。
それはプータローの私が作るしかないだろう。
恩師へのアプローチはどうするのだ?
電話と言うのは失礼だ。
やはり手紙だろう。
先生のご様子はわからないけれど、ご出席のお願いと級友のことも多少は触れなければならない。
皆、各方面で活躍中で、中には世界的な賞の受賞候補者までいますなんて書いたりする。


で、自らのことは?
「私はプータローですが」だ。
小っ恥ずかしいったらありゃしない。


ある級友が結婚報告の折、先生は「君たちがどんなに偉くなろうとも私は君たちの恩師である。」と言われたと言う。
私はそれをメールで読んで涙が溢れてきた。
恩師は、生徒を褒めることもなく、我々はとかく先輩達と比べて馬鹿だと言われた世代だったけれど、 生徒を信じていたのだな。
私は、気が重い金曜日を迎えました。
今日の東京の最高気温は10度、最低気温は4度、晴れの予報です。
これから勇気を出して、お健やかであってほしい恩師に手紙を書きますよ。
皆様におかれましては、充実した週末をお過ごしください。

2019年11月27日水曜日

無口という病気22

置地廣場

 良人(りょうじん)は無口という病気です。
わざわざ病気と言うのは、普通にしゃべる人には理解し難いほどに喋らないと言うことなのです。
先週の土曜日の宴のお別れに、改札口で大きく手を振る私に、
手を振って返す2人は「今度は牛男さんも一緒にね!」と言ってくれた。
それが仮に社交辞令でなく本心から誘ってくれたとしても、
全くもってして不可能な話なのだ。
太陽が沈んだきり、再び昇ってこないのと同じぐらいあり得ないこと。


具体的なお話をいくつかまた挙げよう。
クロネコヤマトのお兄さんが、ピンポンと押してドアを開けると、牛男は柱の影に隠れてしまう。
はるばる北海道から来てくれた友人が、自宅に立ち寄ってくれたときは、ドアを閉めたきりついに牛男は寝室から出てこなかった。
「ちょっと、牛男さん、挨拶してちょうだいよ」とドアを叩いても、返事もない。
ドアを開けようとすると、ドアの向こうに大きな身体を押し当てているのかドアを押してもドアはピタリと動かなかった。
結婚後間もなく、私の職場の後輩男子がお祝いに来てくれた時には、牛男はベランダに出てしまった。
その時私はまだ健康で、後輩は昼間に訪ねて来たのだった。


外食時には、牛男自らの食べたいものは、メニューを指さし、小声で私に伝え、私が飲食店のスタッフにそれを伝えるのだ。
お寿司屋さんでも、小さな声で私に、「赤身、青柳、イカ、タコ」と言う。それを私が大将に大きな声で
「赤身!、青柳!、イカ、!タコ」と言うのだ。
ある時、ぶらりと私1人でお寿司屋さんに入って、大将と板さんとで世間話をしているうちに、
板さんが「ところで旦那さんは、どうして俺らに直接注文しないのよ。 」と言った。大将も「そうだよ、そうだよ!」と。
私が、牛男についてかくかくしかじかで、「口数よりおならの数の方が多いのよ。 」と言った。
板さんは、ぽかんと口を開けて
「へぇ〜」と言った、えーがかなり長かった。


 そんな良人は金曜日に鯛焼きを買ってくることが多い。
私はグルテンフリーをしているので、「買ってこなくていいよ。」と言う。
それでも買ってくるのは、良人がそこの鯛焼きが好きなんだなと思う。推測だ。


今日の東京の最高気温は11度、最低気温は8度、曇り時々雨の予報です。
私は夜の徘徊に手袋をはめました。
冷え込む日々となりましたので、皆様風邪など召されませんように。

2019年11月26日火曜日

一足飛びに



今週で11月もおしまいです。
嫌だと言っても、止まらないのが時間。
そして街は年の瀬の気配をも超えて既に春の装いです。
パンジーが並んで、お手頃価格で苺も売られています。
長崎県産ゆめのか



焦らず、慌てずと綴るとまたそれが益々プレッシャーとなって、
過呼吸でひっくり返りそうです。
今日の東京の最高気温は10度、最低気温は9度、曇り時々雨の予報です。
また、雨がぱらぱらくるようで、まいりますね。
皆様におかれましては一層のお忙しさと存じますが、どうかブログ来訪をお忘れなくお願いします。




2019年11月24日日曜日

ドラキュラの宴

日本海庄や

 Mr.Dokinとして 当ブログに写真を提供してくれているドキン氏と、M氏とで昨夜は飲み会だった。
3人は同じ高校の同期生だけれど、当時は3人ともが知っていたと言うわけではなかった。
ドキン氏とM氏は2年生の時の同級だった。
私は、何がきっかけだったか同級になったこともないM氏には、在学中にいろんなことを話した記憶が残っている。
M氏とは昨年の同期会で卒業以来の 再会を果たすことができたのだ。


昔話は盛り上がり、
ドキン氏とM氏のお酒も進んだ。
改めてレシートを見ると、
生中を2杯づつ、その後、角ハイボール、ジャックダニエルのハイボール各2杯、ウーロン杯と合計10杯となっている。
その間、下戸の私は1人マイペースでおにぎりを食べた。


 昔話は、ドキン氏が次から次へと軟派話を思い出して細部までリアルに語った。
硬派な話は、当時生徒会で活躍していたM氏と私が交互に語った。
ドキン氏は、当時まだ入場できない映画館では窓口で断られることもあったと言う。
そうした中でようやく1人座席に座って観ていると、どうも後方の人が、かちゃかちゃと音を立てている。あまりに耳障りで、 ついに真っ暗な中で振り向いて覗き見ると、驚いたことに同じ高校の同期生でしかも同じ部の仲間だったと言うのだ。
その紛れもない友人は、落とした小銭入れを真っ暗な中で探しているのだと言ったそうだ。
また、窓口で断られることが多いので、ちょっと老けたM氏が人数分のチケットを買うこともあったと言う。2人ともがチケットの料金まで覚えていた。
一方、硬派な話では、
登校時に正門からメタセコイアが茂る緩やかな坂道を上る途中に、憲法9条、校歌問題などの立て看板が立って、講演会や勉強会の案内が示されていたこと。
そして、席に着くと机の上には、それらの問題のビラが置いてあって、何がどう問題か解説されていて、最後に文責〇〇と必ず原稿を書いた者の名前が明記されていたことなどで話が湧いた。
あんこなどと言うハンドルネームなどではなかったのだ。
原発についての問題提議もされていたけれど、私は当時は関心が薄かったことを悔やんでいる。
ところが、ドキン氏は立て看板も、朝の机の上に連日のように置かれていたビラも全く記憶にないと言うのだ。
島根 トロはた

 運動部の人たちはそんなものかと思うけれど、
運動部に所属していても、廃止された校歌の問題などについて夜遅くまで議論した級友たちもいた。
M氏は、途中から、廃止されていた定期テストの復活を要求する教員側の要望書に対する回答書の作成の専属になったという。
牡蠣の土手鍋

 硬派なM氏でも、代表で映画館のチケットを買ったと言うから、私は裏切られたような思いもしたけれど、
ほのぼのとする思いを寄せた女子の話でも盛り上がった。
それはいわゆるモテる系の女子ではなく、ちょっと影があって
目立たない静かなTさんだったと。
そして、学園祭の後夜祭で申し込んでフラれたと言う。
当時、目立つ女子と交際していたドキン氏は、「なるほど彼女ねぇ。」と感心していた。「ちょっと大人が魅かれるタイプだったかも」と。


途中、消息不明の同期生を探し当てるべくM氏が同期生に携帯をかけると相手はデンマークで仕事中だった。そして、尋ね人の情報はないとのことだった。
こうして、飲み会は4時間を超えた。
雨降る夜、私のホームタウンまで来てもらって申し訳なかった。
次回の宴を楽しみに生きてまいります。

2019年11月23日土曜日

ドラキュラの春



 ようやく夕方の5時に真っ暗になる季節を迎えた。
ドラキュラにとっての春だ。
毎夜、漆黒の空の下で、宴を催し、高い空にどーんどーんと打ち上げ花火を上げたい気分だ。
何だ?と足を止める通りすがりの人たちには、
「どうぞ〜、一つ」と洋梨を配ったりして。


 けれど小雪の候 と言うだけのことはあって、
からからと枯葉を押しやる風は夜毎に冷たくなって、
真珠のような魅惑の月を見上げるのも一瞬だ。
すぐに肩をすぼめて、目を落とす。
昨夜なんぞは冷たい雨がドラキュラの夢を叩きのめすように降り続いた。


そしてドラキュラの春は短い。
来月の14日には日の入り時刻が再び遅くなってしまう。
この時期にしかできない用事もあるし、
普段会えない友人にも会いたい。
心は焦る。
手を大きく振って足を踏み出してもちっとも前に進んで行かない感じだ。


そして、大きなイベントはやはり週に一度か二度。
日にちを置かないと身体がついていかないのだ。
病気だからドラキュラになったわけで仕方ないけれど、
悔しいなぁ。


週に一度の大輪を思い描いてまいります。
東京の今日の最高気温は14度、最低気温は9度、雨の予報です。
あいにくの冷たい雨の週末ですが、皆様におかれましては風邪など召されませんように。
今日もブログにアクセスいただき有難うございました。

2019年11月21日木曜日

二の酉



この世には神も仏もないもんだ。
この先、生きていたっていいことなんかない。
そう再び確信したのは昨日の夜明け前のこと。
今からだいたい24時間前だ。


そして、今は背中の向こうで誰かがこう言う。
「お前さん、何遍そんなこと言ってるんだい。」
「神も仏もないことは、とっくの昔に承知しているだろうよ。」と。
そうだ、こんなこと百遍以上思っていることだった。


二の酉の昨日は、病人プータローにしては目まぐるしく慌ただしい日となった。
一の酉で熊手を予約しておいて良かった。


二の酉に向かうことができたのは20時半を回ってからのこと。
屋台はぼちぼち片付けに入る店主たちの姿が目に止まったけれど、参拝客の列は長かった。
みんな、何を思って並んでいるのだろうか。



 綺麗に並ぶ大判焼き。
これが本物の大判だったら、店主は店を離れられないな。
 店主の割烹着も真っ白で清潔感ある屋台だ。


漂うイカの匂いは、 イカアレルギーになったことが心底悔しかった。


りんご飴の店主が今年もお元気そうなのが、じんわりと嬉しかった。


例年、撮影オーケーのこちらの熊手の大きさは、
脇に映る熊手屋さんの美女のお顔の大きさと比べると明らかだ。


そして、いつもの岡庭さんで熊手を買った。
お兄さんが景気良く、切り火に三本締めをしてくれた。
「毎年のお客さんです!はい三本締めで!」
「家内安全、商売繁盛、 家内安全、商売繁盛・・」
盛大にやっていただいて、購入した熊手は小さなのを二つ。
一つは良人の会社用だ。


 お札の他に、小さな熊手もサービスでいただきました。
 私は、ブログアクセスの増加も勿論願っています。
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。