通院辛苦

　夜道を歩いていつも思うことは、
自宅から病院まで地下通路ができないかなということだ。
でも掘り当てる頃には、死んじゃうだろうな。
辛い通院だった。

曇りだって紫外線は降りているし、
最近はタクシーが電話ではなかなか捕まらないのだ。
前回は、タクシーが捕まり次第必ず通院するからと、眼科に電話をしたら、クラークに大層叱責された。
眼科は、検査技師はみんな親切で優しいけれど、それ以外のスタッフのほとんどが鬼女なのだ。

珍しくすんなりタクシーが捕まって、
しかも地元のタクシーだった。
白い巨塔は数あるので、目的の塔を伝えると直ちに向かってくれた。
聞けば運転手さんは、震災後この地のタクシー運転手となったそうで、福島では観光バスの運転手だったという。
被災して、道路も寸断され、住まいを失い避難所生活となった人たちが観光どころではないことは、当然のことだ。
皇居や東京タワーなどには、しょっちゅう来ていたから都内の幹線道路は、わかっているけれど、細い道はさっぱりわからないで苦労したと運転手さんは言った。
お客さんの向かう先のほとんどは、病院とお寺だからと。
そして家族は福島に残って暮らしているのだと。

 辛いのは、病人ばかりではないのだ。
まさに被災者も大変な生活を強いられている。
病院では、診察を待つ間に飲んだ紅茶花伝のCRAFTEA贅沢しぼりピーチティーが美味しかった。
真っ暗になった病院の帰途は、マックで０円のコーヒーを飲んで小休止。

 今日金曜日の東京の最高気温は１９度、最低気温は１５度、曇りのち雨の予報です。
マックの０円コーヒーは今日までです。
皆様は、コーヒーよりお酒でしょうかね。
被災された方々には、どうか体調管理にお気をつけください。