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2019年3月1日金曜日

最後の晩餐を考える



 夕食作りは免除となった。
この頃の私の口癖は、
「余命幾許も無いから、毎日を最後の晩餐にして欲しい。」だ。
毎日が最後の晩餐というのもおかしなセリフだけれど、
それを含めて、良人(りょうじん)はこれについて、何も言わない。
良人はそもそも 無口という病気だから、言葉を発することはないのだ。
腹の中で、「妄想なんだか、虚言なんだか、わかったもんじゃない女の言うことなんぞ、いちいち聞いていたら疲れるだけだ。」と思っているのかもしれない。


最後の晩餐ともなれば、
タクシーで銀座久兵衛にでも行きたいけれど、
夜のお席は、紹介者もなしに予約ができるのだろうか。
「とりあえずはタクシーでベイエリア辺りのホテルで、ご馳走を食べたい。」と言ったら、
良人が「1人で行ってください。私は明日も仕事ですから、早く寝たいのです。」と言葉を放った。


 結局徒歩5分以内のところという感じだ。
近所のイタリアンの店内には、残業組のビジネスパーソンが4人、仕事終わりのビジネスパーソンが3人、保育園帰りの子供と夫婦のファミリーが席についていた。
向かい合うビジネスパーソンのグループは、どいつもこいつもおかしいように白いマスクをかけたままに、注文をして、雑談をしていた。
日本国民は、杉花粉のおかげで、本当に辛い毎日だ。
仕事終わり組の席に後からやって来たビジネスパーソンも白いマスクをかけていた。
話は戻って、最後の晩餐については、
餃子だと思ったこともあったけれど、
やっぱりもっと贅沢な物が食べたいと今は思うようになった。
それは具体的に何だろう?
お肉か、お魚か、フランス料理か中華か、やっぱり日本料理か、
締めのデザートは、上等な果物か、ケーキか、和菓子か。
天然うなぎに、和菓子だとまとまりがいいけれど、
天然うなぎに杏仁豆腐なんていい感じがする。


 弥生を迎えての金曜日となりました。
東京は、最高気温14度、最低気温7度、曇り後晴れの予報です。
皆様には、送別会と年度末の業務にお忙しい シーズンになりましょう。ストレスが溜まりませんように。



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