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2017年10月14日土曜日

苦い週末



私の指定席は、
昨晩も知らない誰かが温めただろうか。
カフェをお休みして、
ついに2週間が過ぎてしまった。
思ったように身体が回復してこない。
熱さえ下がれば、いつものように、
目覚めたら、カフェに行って、コーヒーを飲んで、食べて、
0時を回ったら、ブログを更新して、食べて、
夜明け前に、朝刊を買いに出て、お風呂に入って、食べて、
寝ることができると思っていた。


ところが、
オヤジのように空気を引き裂く大きな咳が出て、
小僧のように鼻をかみ続けている。
何を食べても、食べ物は苦い味だ。
耳にはミンミンゼミが住み着いている。
結局、今だにお粥、タリーズのロイヤルミルクティー、
アイスクリームを食べることを繰り返している。
 

ドラキュラの私には、どこまでもツキがない。
29度まで気温が上がった晴天の一昨日が、
通院日だった。
晴れだというのに、タクシーが全く捕まらなかった。
8時を過ぎても、
「申し訳ありませんが、お近くを走る車がございません。」
と、どの会社にも言われ続けた。
8時は、大学病院の受診機が作動して、待っていた多くの患者が流れ出して、次々に受診する科に散って行く時間だ。
それなのに、自宅でタクシーを探しているという焦り。
診察の時間枠は決まっていても、枠の中は早い者順だ。
だからみんな7時過ぎから並んでいるのだ。
遅くなれば、太陽がその分だけ上がって、日差しも強くなってしまう。


強い秋の日差しは、
ドラキュラを容赦なく傷めつけて 、
覆った、顔、身体から汗が流れ続けた。
そんなドラキュラの今週のご褒美は、
分厚いステーキでもなく、甘酸っぱい酢豚でもなく、
使うたびにちょっと幸せになると書いてある
カシミア スコッティー、
つまり「極上の鼻紙」だ。
高かった。
普通の鼻紙の箱が3箱は買える。
使うたびにちょっと幸せになるなら、
440枚使いきる時には、胸が詰まるほどの幸福感に襲われるのだろうな。
皆様におかれましては、お身体には気をつけて、
どうか楽しい週末をお過ごしください。




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