この世に、サラサラ未練はありません、
という感じになった。
だいたい難病患者は、大なり小なりいつも絶望の中だと思う。
それを、世界中の人にわかってもらおうと騒ぎ立てるのか、
グッと堪えて、自らの心の奥に静かに沈めるかは、
人によるのだろう。
黄色いとろとろの卵にはめられたトンカツのカツ丼も、
飴色のふわっと芳ばしいウナギの蒲焼に甘いタレがたっぷり注がれたうな重も、
この度は浮かんでくることはなかった。
高熱が出る前に更新したブログが、
どうにもつまらなかったことも気になっていた。
「義理と人情で読んで下さいよ。」と言っても限度がある。
なんだか皆様に申し訳ない気持ちになって、
ブログ読者を1人でも増やしたいという欲望も失せたのだった。
熱が38度を超えて、
食いたいものはなかった。
生えている歯の全部が痛くなった。
氷を舐め続けた。
それと、タリーズのロイヤルミルクティーのアイスだ。
タリーズのコーヒーも奇をてらったようなティーも私は、好かないのだけれど、ロイヤルミルクティーは素直に美味い!と思う。
熱が37度台に下がって、食べたのは、かるかんだ。
たまたまパルシステムで注文をしていた。
猫の餌ではなく、米粉を蒸した鹿児島の和菓子だ。
まだ今もご飯は食べられない。
一週間ぶりに、床をでて、夜の娑婆に出てみたら、
祝日の空気が流れていた。
オフィスビルから流れ出る人の群れもなく、
すれ違ったのは、明日に備えてやって来た、キャリーバッグを引いてビジネスホテルを目指すビジネスパーソン数人だった。
近くのスーパーマーケットに集う人々もスローな動きで、
しんみりと静かだった。
秋の静けさかと思ったけれど、どうも耳もまだ本調子ではないようだ。
今、お雑煮が食べたくなって来た。
本日もアクセスいただき有り難うございました。
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