夜には止むかと思われた雨は、
容赦無く降り続き
二晩連続の雨となった。
雨を払うようにコートをかけて座ったマックで
レシートを見ると閉店の僅か3分前であった。
改めてぎりぎりの入店に安堵する。
幾度となく大きなシャッターが視界を塞いで、寂しい思いをしてきている。
かじかんだ手で握りしめたカップを傾けると、
冷え切った体に熱いコーヒーが身体に沁みるように広がった。
「美味しい」と囁く周りに人はいなかった。
20度を超えた日が続いた後の、4度の気温。
ジェットコースターに乗ったような寒暖差が身体に堪えるという言葉がついに口をついて出るようになった。
おまけにこの頃は日本の四季さえも恨めしくなってきている。
一年を通して温暖なカリフォルニアに戻ったS子さんが、羨ましくなった。S子さんが米国に戻って1週間は過ぎたけれど、1年ぶりの広い自宅に、まだ慣れないでいるだろうか?
案じつつ、S子さんにメールをした。
すると、広い自宅はリハビリになり、帰国前に夫君が配慮して改修したお風呂にも毎日入っている。
空青し。
からりとした返信であった。
我が性格もあろうけれど、日本のこのじめっとした気候が気持ちを湿っぽくする気さえしてきた。
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