人権問題の重さに違いはない。
しかしこの度、組織委員会が解任したオリパラ開閉会式ショーの演出を担当していた小林賢太郎氏の問題では、氏のコメントから歴史認識が果たしてどうなのかその点の希薄さを感じた。
オリパラ開会式楽曲を担当していた小山田圭吾氏が学生時代の同級生を虐待していた問題で辞任したのはつい3日前の19日であった。
この度の小林氏は、過去、コントでホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を扱った反ユダヤ的なジョークを飛ばしていたことが動画で明らかになった。
小林氏が組織委員会をとおして発表したコメントは、ブログ最後に全文を引用掲載しますが、「他人に不快な思いをさせることはあってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。」という文章に何が問題であるか氏は理解出来ているのだろうかと思う。
組織的に行われた大量虐殺の歴史をどの程度認識しているのだろか。
しかし、こうも人権軽視 の人々が続くということは、日本の中の限られた人だけではないのではと想像して怖いほどだ。
そうして、ナチスを肯定するような発言に限れば、現職の大臣の中にもいることは記憶に新しい。 謝罪と否定はしているけれど、辞任することもなく、流していく日本。
そうしたことも少なからず影響している気がしている。
東京新聞Webから引用
小林氏の組織委を通じて発表したコメントは以下のとおり
小林賢太郎と申します。私は元コメディアンで、引退後のエンターテイメントに裏方として携わっています。
かつて私が書いたコントのセリフの中に不適切な表現があったというご指摘をいただきました。確かにご指摘の通り、1998年に発売された若手芸人を紹介するビデオソフトの中で、私が書いたコントのセリフに、極めて不謹慎な表現が含まれていました。
ご指摘を受け、当時のことを思い返しました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。その後、自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。
人を楽しませる仕事の自分が、他人に不快な思いをさせることはあってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。不快に思われた方々に、お詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした。
先ほど組織委員会からショーディレクター解任のご連絡を頂きました。これまで、この式典に携わらせていただいたことに感謝いたします。
先ほど組織委員会からショーディレクター解任のご連絡を頂きました。これまで、この式典に携わらせていただいたことに感謝いたします。
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