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2019年9月18日水曜日

初秋の銀座で



 荒井裕子さんの個展で、高校時代の同級生と落ち合った。
一人は、昨年の同期会で数十年ぶりの再会を果たし、
もう一人とは、高校卒業以来の再会となった。
忙しく活躍する同級生との再会が果たせたのも、荒井さんの個展があってこその事だ。
その点でも、精力的に創作を続け個展を必ず開いてくれる荒井さんに感謝している。
マロニエ通りMAX MARA

 鑑賞後、3人でクラス会の打ち合わせをすべく、5丁目の銀座ライオンへ向かった。
私に、店内の灯りの問題があるので、飲んで食せる適当なお店がなかなか見つからなかったのだ。
食べログに寄せられた、ライオンの店内の写真の灯りが、高い天井に大きいものは一箇所だけ付いている感じだったのだ。
四丁目交差点
NISSAN CROSSING

到着して、ライオンの店内に愕然とした。
かなり大きな灯りがぼんぼん垂れ下がっているではないか。
銀座ライオン7丁目店

 数十年ぶりの再会に大失態だと、私はかなり焦ってしまった。
ホール担当者に光線過敏の事情を話し、2階も見せてもらったけれど、天井から張り出た柱に、大きな白熱灯が頭上に近かった。
お先真っ暗となって、泣きたい気持ちを抑えて、階段を降りると、先ほどのホール責任者?が、大きな灯りがない一角をどうかと案内してくれた。私にとってはそこは穴場だった。


やれやれ助かった。
私は救われる思いだった。
この先、一軒一軒お店を覗いては、照明を確認して歩くなんぞ、
数十年ぶりの旧友にあまりにも申し訳ない話だ。
 ブログに掲載して気がついたのは、数店舗ある銀座ライオンで5丁目店に行くつもりが、誤って日本最古のビアホール(1934年建築)の7丁目店に入ってしまったのだった。
 向かい合って座れば、
大層立派になった男子と黒い帽子をつけたおばさんネズミという感じで、今更ながらに、プータローの自分が恥ずかしく思えた。


 今や、住まう所はまちまちだけれど、
クラス会はやはり横浜でということになった。
そして、横浜談義が展開された。
YさんもIさんも共に今も横浜市民だ。
Yさんが歴代市長の業績などを語り、中には、大して業績がなかった元市長についてもチクリと指した。
Iさんの、横浜は「東京のもはや三周回遅れだ」という言葉が深く心に刺さった。
確かに、私も子供の頃は、横浜は東京より半歩後ろかもしれないと思っていたけれど、学生時代に東京に出て、どうも半歩ではないなと思った。社会人になって、東京に住まうようになったら、段違いだと実感して、東京に魅せられて、ついには離れられなくなった。
東京が進みすぎたのか?横浜が後退したのか?
故郷に戻る気持ちが薄くなってしまった私には語る資格はない。
二人には、今も横浜を思う熱いものを感じた。


 クラス会は年明け1月頃にという、およその方向が決まった。
2月には日の入り時刻が遅くなって、私は行くに行けなくなるという都合もあるのだ。
 私は、それまで心身ともに平らかに努めようと思う。
今日の東京の最高気温は23度、最低気温は20度、雨時々曇りの予報です。
ちなみに今日の横浜は、気温もお天気も東京と全く同じです。


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