Good evening,my friend

午前３時、
ドラキュラの友が歩いている。
ドラキュラは片言の猫語で、
呼び止めた。

振り向いてくれたけれど、会話が弾まない。
まだ流暢ではない猫語。

子供を紹介してくれた。
いつ出産したんだかな。
暑い夏だったと言っているのか、梅雨明け早々だと言っているのか、その辺りがよくわからない。

まだ猫語の鍛錬が足りないな。
出産祝いもしていない。
鰹節のパックでも持参すべきだった。
「良い週末を！」
ビルの谷間の猫は、曜日を知っていた。