重篤な状態で病院に運ばれて、命拾いしたらしい。
詳しくはわからないけれど、頸静脈からカテーテルを挿入してもらったらしい。
これには上手な医師とそうでない医師がいるようで、
となりの患者は、 上手くやってもらったようだ。となりの患者の退院が間近になったある日、その処置をした医師が他の患者を診に病室に来た。
すると、となりの患者は、大きな声で医師を呼び寄せた。
「センセェ〜、ちょっと〜」
「握手してぇ、お願い〜」
「あ〜ぁ、この手のおかげでアタシは命拾いしたのねぇ。」
「あったかい、いい手だわねぇ。」
「神の手だわ〜」
「ゴッドハンド!」
となりの患者は、男性医師の白い手を頬によせて、しばらくなでなでしていた。
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