動いた時、うれしかったし、なんだかほっとした。
5年以上、ボール紙で覆っていた時計だ。
理由は、光線過敏の症状が始まって、この金ぴかに室内のかすかなハロゲンライトが反射して、この時計のそばに座る私を苦しめるからだ。
先日、時計が余っていたらちょうだいなという連絡があって、他の一つを送り、収納していた新たな時計を出して、時計の配置転換をしてみた。
この金ぴかは玄関へ。ボール紙をはずすと、当然のように針は止まったまま。半分あきらめていたけれど、溶けた電池を、交換してみた。息を飲んでじーっと見つめていると、針がカチッと動いて、ボールが滑るように動き出した。
ずっと止まったままだった時計が、動くっていいもんだな。
0 件のコメント:
コメントを投稿