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2014年10月13日月曜日

無口という病気



良人はしばらく出張だった。
良人は無口という病気です。(命の洗濯場
子供の頃からそうらしい。
小学生の時、となり席の女の子がついに竹籤で、でっぷりした太ももを突っついてみたと言う。
この話も勿論良人から聞いたのではなく、その女の子だった女性から聞いたのだ。
出張についても前もって何も言わない。
前もっての前も、後も語らない。
まあ、後については、帰宅しておよそ5分、しゃべるけれど、5分を超えると口を閉じてしまう。
時計の電池が切れたようにぴったっとしゃべらなくなるのだ。


前もって出張を言ってくれたならば、こちらもその間の計画を企てることだってできるのに。
やっかいな難病になって、無職になり、自宅に閉じ篭る生活の私は、見聞が全く広がらないのだから、海外の様子など教えて欲しと切に思っているのに。
当日、荷物を詰めて、予定表をぺらっと投げて出かけてしまうのだ。
今回は、カナダトロントと記されていた。
帰宅して、飛行機の出発が1時間遅れたこと、(機内)両隣の人が大層なデブで大変だったと言った。
5分間だけのトークタイムなので、私が何かを聞き返したら、そこで時間切れになる。
わかっちゃいるが「自分だって、大デブなんだから、両隣が大デブなんてよく言うよ!デブトリオだったんじゃん。」と言ってしまった。それで5分を消費してしまった。延長戦のアディショナルタイムにオウンゴールしてしまった感じだ。
しかし、今回だけは、食事中、追加の言葉があった。「望遠レンズを置いて行ったのに。」
おそらく、皆既月食の日の私のブログ(Blood Moon)を見たのだろう。
これについても、皆既月食の日時をまずあらかじめ言って欲しかったし、望遠レンズの件も言ってくれなければわからない。天文ガイドを毎月購入する天文マニアの良人は、あらかじめ皆既月食の日時を知っていたに違いないのだ。望遠レンズについては、私と同様に整理整頓などできない人間なのでカメラやらレンズがごちゃごちゃで、どれを使うべきなのかわからないのだ。
そして、お土産はこれらの写真だけだった。
ますます私は馬鹿になる。
そう訴えると「もともと馬鹿なんだからおんなじだ。」こう言う一言は、たまに発する。極たまになので、しゃべった!と私もつい感動してしまう。

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