9月と言うのは、ぽっきっと折れるように終わってしまうのが嫌だな。
切ない感じがして。
それは、30日で終わるからだと思う。
31日まであると、まごまごしながらも、覚悟を持ってあくる月を迎えられるような気がする。
4月だって、6月だってそうだけれど、これから春だ、夏だと言う季節に向かって行く時には、ほんの僅かでもポジティブな気持ちが
持てているのだろう。
11月は、泣いたって喚いたってもう年の暮れだと言う諦めが勝って、切なさが薄まるのだと思う。
昨夜もオフィスビルのどこかの企業のお引越し作業が続いていた。
いすゞのトラックに積み込まれていたのは、大人ほどの背丈のスチールのキャビネットだった。子供丈のもあって、百本以上はあったろう。けれど、それらはどうも行く先が違うような気がした。
一つには、先週から椅子を運んでいた物流会社とは異なった業者だったからだ。
どれも新品同様のそれらのキャビネットは引き取り業者に売却されたのではなかろうか。
ペーパーレスの時代となって、あり得ない話ではないだろう。
夜が深くなると今度は、クレーンの付いた三菱ふそうの大型トラックが二台停まっていた。
運ばれて、無造作に積まれて行ったのは、先週のと同じ椅子だった。コンテナのないトラックに、積まれた椅子達は外から丸見えだ。
「おーい、取り敢えず150入れたら一度休憩しよう。10時だ。」と声が聞こえてきた。
はーいとばかりに、私は近づいてみた。
またもや違う業者だった。
先週は2脚ひと組にされた椅子が、大事に人から人へと運ばれていたけれど、
昨晩は、両手に3脚づつの椅子が越前蟹の脚のように広がって、青いブルーシートの道をガーガーと押されて流れて行ったのだった。
廃棄されるのではないだろうか。
リモートワークが浸透して引越し先のオフィスに従来の椅子の数は無用になったか、リストラも考えられる。
置地廣場遣る瀬無い気持ちで9月が終わり、明日からは10月です。
今日の東京の最高気温は20度、最低気温は16度、曇り時々雨の予報です。
月末で、お忙しい方が多いと存じます。
今日もブログにご来訪いただきまして有難うございました。