ゴーン被告会見、力漲る２時間半

　ぽかぽか陽気のはずが、
天気予報は大きく外れて夜の２０時には東京は６度と寒かった。
身体に触るし、２２時からはゴーン被告の会見が始まるというから、 外出したもののすぐさま自宅に戻った。
日本では被告人だけれど、レバノンでは英雄だというゴーン被告は水を得た魚のように生き生きと、
いや、それ以上にエネルギッシュに語った。

それはまるでロードレースをギュンギュンとエンジンを鳴らして爆走するレーシングカーのようだった。
そしてかかった時間は質疑応答も含めて２時間半に及んだ。
身振り手振り大きく、日本人から見ると獅子舞のようにオーバーアクションに見えた。

会見は、予想どおり。
日本の司法制度が人権を無視しているとの訴えに始まり、役員報酬の過少記載による金融商品取引法違反やゴーン被告への日産資金の不正な還流などの特別背任について、潔白を強く主張した。
ベルサイユ宮殿での夫人５０歳の誕生会の費用のルノー資金私的流用についても、かつて宮殿の修復に支援したので宮殿側からどうぞ使ってくださいと言われたからだと、さらさらと語っていた。

ゴーン被告の言うところの「陰謀」を企てた者について、
西川前社長や社外取締役などの氏名は明らかにしたけれど、
政府関係者の氏名は明らかにしないと言った。
また、これについて安倍首相の関与はないと思うとも。
レバノン政府と日本政府との関係への配慮が滲んでいた。
調べると、公表されている直近の統計で日本はレバノンにODAで２０１２年から２０１６年で、およそ２１０億円の支援をしている。

でも、レバノン政府は、ゴーン被告を日本に引き渡さないのだろうな。
そして、公判が開かれず、時が過ぎて行くのだろうか。
今日の東京の最高気温は１４度、最低気温は５度、晴れ時々曇りの予報です。
心身ともに強靭で、お金を握った者がやっぱり勝者ですかね。
とりあえず今日はスタミナをつけましょう。