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2019年8月2日金曜日

今日の幸運を数えてみる



 思いがけず、10本のバラを一杯のコーヒー代より安く手に入れることができたという今日の幸運。
カフェの指定席で、嬉しさのあまり、バラの束をあっちからこっちから撮影してみた。
ひとしきり撮ると、
花と戯れたような高揚がしゅんと収まった。
バラは、スーパーマーケットの一角にある花売り場のものだ。
数年前までは、スーパーマーケットの中に花屋の店舗があった。
けれど、スーパーマーケットの改装に伴い、店舗はなくなり無人の花売り場となった。
店舗が確保できなくなることで、花屋の責任者はがっくりしていたけれど、ある時無人の花売り場に花を届けにきた責任者に出会うと、売り上げがグンと伸びたと大層喜んでいた。
今日のバラの値段は一桁違うだろうと、買う前に何度も見直した。
カフェで改めてバラの花束を見て、五分刈り頭の責任者の顔が浮かんできた。
あまりの暑さに分けるのも面倒になって仕入れた束のまま「いいや、このまま売っちまえ!」とやけになったのだろうか。


そんな結論が出たら、
今度は急に今日という日の不運を思い出した。
コーヒーはまたホットにしてみたけれど、淹れたてではなかったし、
夕食を外食にするも、狙ったハンバーグ屋さんは、パーティーで休業だった。
さらに、思い返せば、今日という日はろくすっぽう眠れなかったのだ。
何故だか1時間ごとに目が覚めてしまった。
11時、12時、13時、14時と、
ヘルパーさんが来るので、15時前には起床しなければならいというのに。
あと3時間は眠れるという12時はまだ良かったけれど、次第に焦ってきた。
そして14時に、ようやく目が覚めてしまう理由がわかった。
「ポピパパン〜、光化学スモック注意報が発令されました。外出は控えるようにしましょう。」
おそらく、1時間ごとに放送されていたのだろう。


嘆く間もなかった。
暗闇では掃除はできないのだから。
そして、灯を付けるには、ドラキュラは、顔を作らなければならないのだ。
日焼け止めクリームを丹念に二回塗って、
乾いてきたら、ファンデーションで固める。
床を上げて、散乱した荷物を納戸やお風呂場に運ばなければならない。
ヘトヘトになったところにヘルパーさんがやって来た。
お終いに、 「今日は具合が悪るそうですね。」とヘルパーさんに言われた。


今日の東京の最高気温は35度、最低気温は27度の猛暑となるようです。
今日も光化学スモック注意報が発令されるに違いない。
私は、耳栓をつけて、幸運の数を「1」と数えて眠りますよ。
皆様におかれましては、どうぞ暑さ負けなさいませんように。



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