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2019年8月6日火曜日

美容室への夜道



 電車に座ることができる日曜日の夜は、美容室へ行った。
電車は天井が低く、強烈なLEDが張り巡らされているので、
座れないと大変なことになる。
日曜日の夜ならば、なんとか優先席に座ることができるのだ。
けれど、夏休みだったため、その優先席すら危うかった。
何故なら、優先席には子供達が座るからだ。
杖に真っ赤なヘルプマークはぶる下げているけれど、小学一年生か幼稚園の年長ぐらいかと思われる女の子が座る私の前に立って、プレッシャーをかけてきた。
譲って、次の電車にすれば、美容室の予約時間には間に合わなくなる。
正直なところは、誰が譲るものかと心に誓っていた。
優先席に子供達を導く母親の常識を疑う私だったのだ。
向かいの席の優先席の大人がどいて、優先席に座った子供達は案の定、騒ぎ出した。


自由が丘に到着したのは夜の8時少し前だった。
あまり煙突が高いので、さぞやお月さん煙たかろ〜
炭坑節が流れていた。
駅前に櫓が組まれて、大勢の人たちでごった返す中、
浴衣姿の人たちが櫓の下をぐるりと囲んで踊っていた。
掘って掘って、また掘って、
担いで担いでと言う振り付けで、美容室まで行きたいぐらい
いい歌声が響いていた。










美容室では、3時間半。
灯は二つだけを天井に向けて点けるだけにしてもらった暗い店内で、3ヶ月ぶりの私の髪は、ハサミを入れても入れても減らなかった。
増えるワカメのように髪が増えていくようにさえも見えた。
美容師泣かせの私の髪は、近年また増え続けているように思う。
これは私の推測だけれど、ビオチン散(ビタミンH)を服用するようになって、髪が増えたように思うのだ。
そして、私は髪を短くすることもご法度なのだ。
光で首を傷めてしまうからだ。
「髪は光の最強の防御である。」とは医師の言葉だ。
3時間半、座っていただけなのに私はヘトヘトになってしまった。
美容師さんはどんなにお疲れになったことか。
そして、シンデレラのように0時1分前の電車になんとか乗って、帰ってきた。
食事も摂らずに出陣していたので、
倒れこむようにいつものファミレスの椅子に座って、
焼津港マグロの漬け丼(レタス抜き)と、メロンサンデー(ソフトクリーム少なめメロンソースなし)を食べて、遅い朝食となりました。


今日の東京の最高気温は35度、最低気温は27度の猛暑となるようです。
朝から気温が高いので、厳しい通勤が続きますね。
どうかご自愛ください。





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