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2019年7月14日日曜日

夜道で転んだ



雨降る夜道で私は転んだ。
私が、道で転ぶとしたら、夜しかない。
夜しか外出できないのだから。
いつかのようにバタンと倒れ込んで、
なぜだか私は、起き上がれないで倒れたままだった。
いつかのように。
なぜ、直ぐに起き上がれないのだろう。
一言で言えば、鈍いからだろう。
雨で濡れた黒い道路にぴったりとくっついたままだった。
またやってしまったな。
カメラが壊れてないといいけれど。
傘が壊れてないといいけれど。
ワンピースは、クリーニングだな。
およそこういうことを考えていたと思う。
こういう時に、人間の性根がわかる気がする。
物欲強いんだな。
傘にもカメラにもワンピースにも愛着というか、
執着があるのは事実だ。


 巷は、昨日から三連休だったのだ。
良人は祝日も出勤のため、3連休の感覚が全くなかった。
夜の10時近くでも、居酒屋もファミレスも、いっぱいだったのだ。
次のなる候補のフェミレスに移動する途中で、気力も体力も失せた時、坂内喜多方ラーメンがあった。
ゆるくもグルテンフリーをしているので、ためらったけれど、
起床してから甘酒一杯を飲んでいただけの私は、「もうラーメンだ!」と腹の声を聞いたようだった。


注文したのは、冷たいラーメンと餃子だ。
昔、冷たいラーメンは、スープに出汁が効いていなくて、
美味しくなかった。
20年以上ぶりに食べたら、スープがとても美味しくなっていた。
「麺を食べる」を止めるというのは、人生の3割をつまらないものにしているなと思った。
けれど、最近の血液検査で小麦アレルギーが出てしまったので、麺は半分にしておいた。
よくよくメニューを見れば、チャーシュー飯もあった。
今度は、シャーシュー飯と餃子にしようと思う。


派手に転んだのは、帰途、
疲れきった友人から届いたメールに返信をしようとした時だった。
曇りや雨だと、マシか?という何回目かの問いに、
「曇りや雨でも紫外線は出ているので外に出られるわけではありません。部屋は窓をつぶしたので、晴れの日も雨の日も同じです。」と返信するつもりだった。
2年前に転んだ時は、デニムのパンツを履いていたけれど、今回はストッキングだけだったので、膝の傷が大きくて、ちょっと重い。消毒をしてリバガーゼをつけて、絆創膏5枚を筏のように貼って止めた。


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