煌々と、煌々と
家の灯りが灯っていて
嬉しい時もある。
がっくりする時もある。
偽りなく輝いた私のゴールデンな夜は、
2晩と半分であっけなく終わってしまった。
子供の日を待たずに終わったのだ。
本当は、もう一晩あったはずだった。
帰省した良人が実家を追い出されて帰宅していた。
私はと言えば、品川で、ウインドーショッピングを楽しんで、
博多あまおうと白桃のジュースを飲んで、
うずらの卵をいつ食べようかと考えた五目焼きそばを美味しく食べて、
都会の夜風と戯れて、夜道を歩いて帰途についた。
真夜中にはおもちゃのピアノで遊ぼうかなと考えながら。
ところが、帰宅すると良人が旅行鞄を広げて、どっかりと座っているではないか。
私は泣いた。
五目焼きそばのうずらの卵がお箸からつるんと滑り落っこちて、食べ損ねた時の感じになった。
良人も泣いた。
泣きながら、良人は「どこにも行くところがないんだ。」と言った。
聞けば、昼間親子で出かけた横浜の百貨店が、予想以上の混みようで、義母は大層疲れてしまったそうだ。
実家に一緒に帰ったものの「もう帰っておくれ」と百貨店の惣菜を持たされて、それを背負って帰ってきたと言う。
本当なら、くたびれ果てた義母をヘルプすべく、良人がお風呂を洗ったり、洗濯したりすべきところだ。
お皿一枚すら洗わない良人が居ては、義母は休めないと思ったのだろう。
私は、外してあった炊事係の札を渋々胸につけた。
洗濯当番のたすきは、黄金週間の間もかけたままだ。
旅行に出るって言うことは、
景色を楽しめるだけではなく、
上げ膳据え膳で、人が家事からも解放されると言うことなんだなとしみじみ思った。
今は、出勤が頭によぎりだした
良人がより憂鬱かもしれないな。
今日の東京の最高気温は24度、最低気温は16度、曇り後晴れの予報です。
日本の皆様は、ゴールデンウィークをいかがお過ごしになりましたか?
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