世間は母の日商戦で騒がしい。
私は、ちょっと高みの見物と言った感じで、
今日のブログタイトルも「母の日に向かう風景」にするつもりだった。
ドラキュラである私の昨夜の最初のお役目はクリーニング屋さんに行くことだった。
時短の流れは、ドラキュラには厳しい環境となっている。
クリーニング屋もしかりで、営業時間が1時間短縮されて19時閉店となってしまったのだ。クリーニング屋の女主人に、日が伸びて出るに出られないので19時15分までなんとか待って欲しいと電話でお願いして、どうにか洗濯物を預けることができた。
やれやれと、私はお花屋さんに所狭しと並ぶカーネーションや紫陽花や、裏方の忙しさなどを見て、その活気を味わった。
どこのお花やさんも、スタッフが接客とお花のアレンジ、梱包にてんてこ舞いだ。
売り場の裏には、
カーネーション以外のお花が引っ込められていた。
この時までは私は、他人事だったのだ。
何故なら、ゴールデンウィーク前に、
無口という病気の良人が「母の日は何もいらないって言うから何もいらないです。」と言ったのだ。
そうもいかないと思っていた私は、母の日が過ぎてから、果物をゆっくり 贈ろうと思っていた。
事態が急変したのは、
カレーを食しようとした20時近くだった。
「母の日に、スーパーの贈答用のさくらんぼもいま一つ、びわはまだハウス物だし。」
と私が言うと、良人が突然スマホで調べて
「品川エキュートに千疋屋が入っている、蒲田に高野がある。」と言い出したのだ。
無口という病気の良人がここまで言うのだから、これは母の日にこだわると言うことだ。
一体、どうして良人の心が変わったのかと考える間もなく私は焦った。
母の日は明後日に迫っているのだ。
品川の千疋屋も蒲田の高野も、フルーツのゼリーやジュースなどはあるけれど、生の果物など売ってはいない。
もはや、巷のいわゆる果物屋さんは姿を消している。
ドラキュラでなければ、昼間に百貨店にも余裕で行くことができるけれど、百貨店の多くも時短でドラキュラには間に合わない。
東京大丸は金曜日は21時閉店だけれど、ギリギリ間に合うか?
まさか、クリーニング屋さんのように15分待って下さいと電話して百貨店が待ってくれるわけもない。
仕方なく地元のスーパーマーケットを2件ばかり、当たってみた。1件目は、贈答用のさくらんぼが、数日前からの物ののように見えた。
2件目のスーパーマーケットに思いがけず、今日入荷したと言う贈答用の宮崎県産の真っ赤なマンゴーがあった。
日曜に届くと言うのでほっとした。
テレビCMに「母はなんでもいいよと言うけれど」と言うセリフがある。「なんにもいらない」ではないのだ。
マザコンは、ゴールデンウィークの母との触れ合いと、
母の日商戦にも感化されて、
どうしても母の日に送りたいと言う気持ちになったのだろうな。
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