世間では、梅雨入り前の今が一年で一番良い季節かもしれない。
新緑や花々が薫り、寒くもなく暑くもない気温で。
けれど、ドラキュラの苦悩は日毎に深くなる季節なのだ。
午前3時にお水がないことに気がついて、
躊躇する。
もしスーパーマーケットに吸い寄せられるようにやってくる他のだれかに気を取られたり、
落っこちそうな月に見入ったりしたらアウトだ。
日の出前に降りてくる肉眼ではわかりにくい紫外線は、決して侮れない。
沈みゆく夕日より遥かに威力があるのだ。
よーいどん!で飛び出て、一目散に逃げ帰る。
暮れる時は暮れる時で、太陽が未練たらしくなかなか沈まないのだ。
ドラキュラが外出可能な時間は24時間のうち8時間たらずとなった。
ほっとするのは、灯りを避けて座る空間で、
美味しいものを食べる時だけ。
蘭免ん |
季節の天ぷらにはぜんまいやトマトがありました。
つるっと、せいろをいただきたいところですが、
お蕎麦には光線過敏の症状を重くするフロクマリンが含まれているのでご法度でして、ご飯です。
ちょっと薄味にしてもらった鴨の柳川も食べました。
柳川と言えばどじょうですけれど。
いい具合に卵に閉じられた厚い鴨肉は結構入っていて、牛蒡に長ネギも入ってとても美味しかった。
美味しいもので、苦しみを凌いでまいりましょう。
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