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2018年4月29日日曜日

ちらしを食べた



 レフェリーがカウントを数えていることはわかっていたけれど、どうしても起き上がれなかった。
正気に返って、ファイティングポーズを取ろうと身体を起こしたのは、夜の9時半だった。
Jリーグのナイトゲーム、鹿島が無得点で終わり、Jリーグタイムもさらっと終わってしまったことは、 うっすらと記憶にあった。


 目覚まし時計は、夕方5時にセットしてあったのに。
近頃、陽が沈むのが遅くなってドラキュラの起床時間も
それに合わせて遅くなっている。
大事なゴールデンウィーク初日に、なんとしたことか。
焦燥感に駆られた。
やはりゴールデンウィークは一日一日を大事に、特別な日にしなければいけないのだ。
そんなこと誰が決めたのか。
毎日が休日となってしまった私は、いつだって勝手にゴールデンウィークを設定できると言うのに。

 
 2年ぶりに休まず出勤した良人に皆勤賞を授与せねばとも思っていた。
しかし、歳を重ねている良人は、完全にノックアウトされてピクリともしない。
良人は、ダウンであった。
私は、お寿司が食べたくなった。
私は、良人を見捨てて、特別なゴールデンウィーク初日にすべく出かけることにした。
もはや、電車に乗ってお寿司やさんに行く時間ではない。
夜の10時なのだ。
近所の明朗会計で美味しかったお寿司やさんも、やや不明朗会計だったお寿司さんも無くなってしまったので、改めてネットで調べると、深夜までやっているお寿司やさんが見つかったのだ。
  カウンターのライトもパネルのように敷かれているのではなく、LEDが間隔を置いて埋め込まれているので、間に座れば光を避けて座る事ができるお店でもあったのだ。
無難に、竹ちらし1700円を注文してみた。
すし処大

おお、美しい海の幸が作り出す小宇宙!
マグロも美味しかったけれど、久々の穴子がいい具合に柔らかくて美味しかった。
良人には鉄火巻きをお土産に頼んだ。
大将は、とても気さくな人だった。
しかも「お姉さん!」と呼んでくれたので、
お酒を飲んでもないのに 私は上機嫌になって、
大将に尋ねられるがまま、
故郷についても話してしまった。
大将は同県人だった。


「お姉さん」と呼ばれて天まで上る心地になった私は、
お土産に墨烏賊の握りを追加した。


箸置きや小皿も
可愛かった。
さらにお寿司屋さんとしては珍しく、女性専用のトイレがあった。
そのトイレが日本で言うところのファンシーな世界が広がったトイレで思わず撮影したいと思うほどでした。
良人へのお土産はこちらです。


 自称28歳のお姉さんは、次回は握ってもらおうと思います。

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