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2018年4月12日木曜日

加計学園獣医学部新設の不思議3


 
 今月3日、学校法人加計学園は愛媛県今治市に岡山理科大学獣医学部を開学した。
開学してしまえばこちらのものとでも言うのだろうか、
入学式に招かれた加戸前愛媛県知事は、挨拶で「第二次安倍政権の後半に国家戦略特区諮問会議の民間有識者委員の魔法の発言で岩盤規制を突破して認められたと言うことですから、魔法をかけられることによって出産した獣医学部」と述べている。
  まさに魔法の力で認められた不思議な開学と言うのが、多くの国民の思いだろう。
加計学園理事長の腹心の友である安倍首相の力が働いた証拠となる文書が明らかになった。
昨年から問題となっている、2015年4月首相官邸での愛媛県職員や今治市職員と首相秘書官の面会については、今治市には出張記録があるが、
面会したとされるうちの1人である柳瀬首相秘書官は国会において、記憶にないとしていた。
 しかし、愛媛県職員がこの時の面会の記録文書(備忘録)を作成していたことが一昨日わかったのだ。この文書について、中村愛媛県知事は「職員が文書をいじる必要性は全くない」「職員が上げて来た書類は全面的に信じている」と会見している。
文書には、柳瀬首相秘書官が「首相案件」と発言したことや、柳瀬秘書官より先に面会した藤原内閣府次長の「要請の内容は総理官邸から聞いており」との発言も記されている。
さらに、昨年1月20日以前に、安倍首相が、加計学園の獣医学部新設の(特区)申請者であることを知っていたことが伺える内容の記載もあった。


 私立大学には私学助成金として国費が毎年投入される。
勿論、それは国民の税金だ。
私学助成金は、学生一人当たり平均15万6千円が助成される。
今回入学した学生は186人で、獣医学部は6年間の修学なので、今後6年生揃った平年では、毎年ざっくり1億7千400万円の税金が充てられることになるのだ。 
 大学の学部新設は、公平かつ適正にしかも慎重に行われる必要がある。
 昨日の衆院予算委員会集中審議で、希望の党玉木代表に対して安倍首相は、「嘘つきと言う以上、明確な証拠を出していただかなければならない」と言った。
 今回明らかになった文書が証拠ではないか。
これ以前にも文科省前事務次官の前川氏が、昨年7月の閉会中審査で「総理は自分の口からは、言えないから私が代わって言う 」と和泉首相補佐官から獣医学部新設の働きかけを受けたと言う証言もある。
野党は、藤原内閣府地方創生推進室次長(当時)と柳瀬首相秘書官(当時)の証人喚問を要求する方針だと言う。
国会では、喚問を受ける人が、どういうわけか記憶喪失になってしまう。
証人を記憶喪失から蘇らせる魔法が切に欲しい。
 

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