過去 1 週間のページビュー

2017年8月14日月曜日

川崎で集い



ぷーたろうの病人には、
大イベントだった。
昨夜のために、10日ほど前からご飯の量を減らして、
アイスクリームを控えて、
減量してから臨んだ。
それは高校同期生の集いだ。
同窓会と言う大々的なものではなく
先月にさらっと幹事様からお知らせが届いたのだ。
お盆休みの真っ只中に集まったのは25名だ。


会場は、川崎ヨドバシカメラの2階の雪園という中華料理のお店だった。
間接照明ながら、
蛍光管だと言うことで、
身体にも日焼け止めを塗ったくっり、
通院用の上着と帽子を持参しての出陣となった。


お盆休みの川崎の夜、
普段より人がぐっと少なかった。
案じていた蛍光管は、着席する天井の四方のを消していてくれた。
おかげで、思い出話しに夢中になれた。
学園祭が近づいていた高校二年生の初夏、
授業が突然自習時間となったのをいいことに
誰が言い出したのか、
学園祭の準備を始めてしまったのだ。
木材をのこぎりで切り落とす音、
金槌で叩く音、
ワイワイガヤガヤと生徒の声。
すると、ガラッと教室の後ろの引き戸が開いた。
「お前ら何をやっているんだ!」
真っ赤な顔で怒鳴り込んで来たのは、
隣で授業をしていた新任の化学の教師だった。
全面的に我々が悪いのに、男子生徒の一人が教師に歯向かうように、自らの足元に、のこぎりを叩きつけた。
教室内は一瞬にして静まり返った。
男子生徒は、教室を飛び出して戻ってこなかった。


あくる日、隣の教室の友人に
「本当にうるさかったよ。」と言われた。
当時のクラスメートが3人並んで、
この話で、2人は盛り上がるけれど、 1人は全く覚えていないと言う。
私は10年前のことはよく覚えているけれど、
直近のことが記憶にない。
昔の記憶がない方がマシな気がする。


 幹事夫人の優しいお誘いにメロメロになって、
二次会まで出てしまった。
前日にオープンしたと言うエソラと言うワインバーへ。


出席者の9割が、学生時代に話をしたこともない人だから、
昨夜が近づくにつれてだんだん気後れしてきていたのに。
自称28歳は、図々しくなってもいる。


無口なのだろうと思っていた人が
意外に饒舌だったりして、
卒業して年を経てから、人を知るって言うのは、
こうした集いの産物だ。
帰りは、
学生時代のように同じローカル線にどっと乗り込むと言うことはなく、
それぞれが、散っていく。
そして、夏休みが終われば、
赴任地に戻る者もいる。
大人になっているんだな。


0 件のコメント: