私もだ。
治らないから難治病と言うのに、毎年更新手続きをしなければならない。
毎回、医師のいわば診断書の提出が必要だ。
今年は、隔年で更新される気管支ぜん息医療費助成の更新と重なった。
難病の方は臨床調査票と言い、喘息の方は主治医診療報告書と言う。
これらの文書は、病院が自由に価格設定できる。
安いところでは2千円、高いところで5千円に消費税といったところだ。
かかる大学病院では3千円だった。
ところが今年一気に5千円になってしまった。
難病と喘息の2通で1万800円となったのだ。大学病院では5千円というところが多いとは言え、改めて、苦々しい思いがしている。
喘息の助成と難病の助成は、根本的に制度が異なり、喘息は自動車会社からの補助もあって、薬剤も診療代も無料だ。
しかし、難病の方は、病院でかかる診察、検査など全て自己負担だ。薬局での薬剤費も2割負担だ。
つまり実質的に軽減されているのは薬剤の1割だけなのだ。
一回通院して、薬局で薬をもらえば、1万円近くに及ぶ現実だ。
さらに通院時のタクシー代が加わる。タクシー代が自己負担なのは言うまでもない。
文書代の安い病院に行けばいいじゃないかと健康な人は思うかもしれない。
しかしそもそも難病を診ることのできる医師は、プライマリーケアを担う診療所や中小病院にはいない。大学病院を退官した医師が日本のどこかで診療所(クリニック)開業する ことはあるかもしれないけれど。
結局のところ難病患者は医療機器等の設備も整った大学病院等の高機能病院にしかかかれないのだ。
文書代は、病院の医業収入で大きなものとなっている。
しかし、収入のない難病患者には重い負担だ。なんとか軽減されないものだろうか。
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