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2015年6月27日土曜日

お江戸の夏2



絶望感が日々募る。
じめっとしているし、最も日が長い毎日が続いているし。
気分を上向きにすべく日本橋へ行った。
かなり無謀、どこもかしこもクローズで、打ちひしがれるかもしれない。
真っ暗になる19時半に飛び出ても、お酒が楽しめるわけでもないのに。
狙いは、バーゲンと天丼だ。
8時閉店の百貨店はもともと標的ではない。
9時閉店のファッションビルに滑り込んで、試着すべく幾枚かを手にすれば、目的は達成だ。

いつもは、東京駅からひたすら歩くのだけれど、しとしとと雨なので、地下鉄を利用した。
銀座線の車体がバナナのように黄色くて、驚いた。1年ぶりの銀座線か?座ると、直管の灯りが、棚の枠に計ったようにすぽっり隠れて、ほっとした。まだ神に見放されていないかもだ。
目当てのビルの目の前で、駅員さんに、ビルの場所を訪ねて、とんだお上りさんだ。
飴をもらって30分ほど試着の順番を待った。
誰もが自信満々の身のこなしだ。
そんなふうに見えた昨夜だった。
鏡の前に立って、横を向いたり、後ろを映して振り返ったりしている。
ドラキュラらしい黒いコンビネーションの洋服を購入して、お店を出ると、21時半を回っていた。アウトかと思った天ぷら魚新で、いつもの天丼を食べることができて、目的を達成した。
民間企業の給料日だからか、どのお店も賑わって、「次は二次会!」という声が飛び交っていた。
イベントスペースは連なる山のようにクロスがかかって、ドラキュラの現実に戻る。
決して、昼間の賑わいは味わえないのだ。
帰途、新橋駅東海道線のホームにカメラを向けて、異変に気がついた。
東海道線のホームの拡張、南北コンコースの一体化のほか、大屋根の設置、エレベーターの設置の工事中なのだ。どおりで、電車待ちの間、雨が吹き込んでこないと思った。
世の中、目まぐるしく変わっているんだな。

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