雪の日、夜には雨だとわかったけれど、
納戸の細く開けた窓から入り込む冷え冷えとした空気に
身震いして、朝刊も牛乳も買いに出るのも諦めてしまった。
もしかしたら、私が眠る日中は雪ではなくて霙だったのかもしれないし、実はずっと雨だったのかもしれない。
今日は一日中雨だという触れ込みだったら、雨の夜として受け止めて出かけたのではないかと今になって思う。
朝には雨が上がると言っても、朝には私は出られないので、篭ることを決めれば先が24時間、でも待った夜までの時間を入れると46時間篭ることになる。
長い。
昼間は勿論、潰した窓は夜も開かないので、流れる雲を見ることもできなければ、傘を下げて歩く人の姿も見る事ができない。
何年経ってもこうしたことに慣れる事ができずに狂いそうになる。
ようやく巡ってきた、真っ暗闇に勇んで外に出た。
自宅近くは閑散として、入ったいつものお蕎麦屋さんでは、
牛男さんと二人きりだった。
ところが、牛乳を買いに駅まで足を延ばすと、
躊躇うほどの人の数。
雪の明日、三連休の初日の夜、
人が少しひけるのを待って、買い物をした。
東京では、80人に1人が新型コロナウイルスで療養中と報じられた1日後だった。
そして、新型コロナウイルス での日本国内の死亡者数は累計で2万人を超えた事が昨日は報じられた。
人の賑わいが、嬉しいような怖いような夜となりました。
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