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2019年2月3日日曜日

八重洲で飲み会



4人が集った。
高校時代の同級生で、およそ3年半ぶりだ。
地方での単身赴任生活が長くなったK君と専ら海外赴任のO君の都合がなかなか合わないものだから年に一度すらままならないのだ。
Sちゃんも出張は多いけれど、拠点は東京だ。
そして、プータローは私だけだ。
 会場選びは、言わずともプータローであり、
かつ照明の問題を抱える私の仕事だ。
当初は、二子玉にしようと思った。
ところが、「二子玉ってどこの駅?」とO君からメールの返信が来た。長い海外生活の影響なんだな。
「二子玉は二子玉だよ」と答えた 私だったけれど、O君の住まいからのアクセスが非常に悪いことにも気が付いた。
悩んだ挙句に、交通の要所である東京駅に決めた。
そして照明がでれっと垂れ下がっていない、高い天井に灯りがスポットで付いているだけの八重洲の居酒屋ちゃぽんにしたのだ。


下戸の私はパイナプルジンジャーで乾杯だ。
大体、引き篭もった生活で、どこの組織にも属さない私は、
乾杯という行為からもぐっと遠ざかっている。
私の持ち出す話と言えば、高校時代のお話だ。
暖かかった昨夜、羽織って行ったオーバーコートは高校時代のものだった。
それを伝えると、3人とも結構驚いていた。
それはフード付きのオーバーコートで、
O君と出かけた初詣でフードの中に後列の人が投げ入れたお賽銭が入ってしまったことがあった。
O君は一緒に初詣に出かけたことももはや記憶にない。


私が新鮮に感じたのは、
今時の職場のお話だ。
日にちをまたいで仕事をすることはなく、早めに退社しなければいけないこと。
そして、ウイルスメールを装うおとりメールが情報セキュリティー部門から届いて、試されるという話があった。
今でも飲み会はあるらしいことも知り得た。
それらの話を聞いていて、健康で組織に生き残っていた場合の私の姿がぼんやりと浮かんできた。


「ババア、またメール開けちゃったみたいだぜ」
と後輩に陰口を叩かれて、
「さあ、みんなお疲れ様、今夜は飲みに行きましょう!」と気張って開いた飲み会で、
私は、「ねえ、○君は彼女いるの?土曜日はデート?
デートはどこ行くの?」と根掘り葉掘り尋ねて、
パワハラとセクハラで訴えられるという結末だ。
引き篭もり生活も辛いけれど、
組織で生き残っていても 地獄だったかもしれないな。
鴨葱

途中で、何度となくO君が席を立って、
携帯で誰かと話をする。
よく見るとO君の手元には、携帯の他に、フードコートで渡されるような装置を持っていた。
料理が出来上がった時に、 ブザー音とともにピラピラ光るアレに似ていた。
聞けば、インドネシアで地震が起きたのだという。
たまの日本勤務なのに、リスク管理の任にあるらしい。
世界のどこかで、常に何かが起こるわけだから、夜中も、入浴中も応じるらしい。
まるでウルトラ警備隊のようだ。










4人で食したのは、卵豆腐にめかぶのお通し、さつま揚げ、お刺身、鳥焼き、鴨葱、カキフライ、豚角煮、卵焼き、締めは海鮮焼きそばでした。
本日のおすすめに恵方巻きがありましたが、食する習慣なく育った我々は注文は控えました。


次回も、飲み会の場所は、八重洲のちゃぽんにしようと思うけれど、みんなは忙しそうだから、いつになるやらわからないな。


土曜日の夜の東京駅構内は、結構な人で、
居酒屋ちゃぽんでも次から次へと客が入って来ました。
帰途、地元では、ガラガラとキャリーバッグを引きずりホテルに向かう人が一列に 。
数えてみたら8人。
春節で日本にやってきた中国の人たちのようです。



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あんこさん。

高校時代の同級生との久し振りの飲み会。楽しかったようですね。

高校時代の思い出は、淡いメロンソーダに浮かぶ気泡の様にはかな
いものなのに、それを全く忘れてしまっているO君は、何て無粋な
人なのでしょう。

でもそんな人でも、指先ほどの繊細さは持ち合わせているものです。
大切にしてあげて下さい。

あんこちゃん さんのコメント...

匿名さん
コメントありがとうございます。
忘れることが得意と、誇らしくしているような感じですがね。
友人はこれからも大事にしたいと思います。