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2016年1月7日木曜日

今年の断捨離、終わる

大橋陶器

新春4日夜の1本の電話で、
今年の断捨離は、終わった。
電話の主は、リサイクルショップの店主だった。
もう記憶の片隅に追いやっていた。
大橋陶器のお品がもし入ったら、是非とも連絡を下さい。」と頼んでいたのだ。
かれこれ2年半前になるだろうか。
躊躇した。
世間様が断捨離に勤しむ年の瀬に、捨てたのは団扇一つだけだったから。
何も捨てていないのと同じだ。
年明け早々、捨てずに拾っていいのか。
誰かが捨てたものを。
状態はいいと店主は言った。
そして
「今週中には必ず見に伺います!」と言ってしまった。
見れば欲しくなるとわかっていながら。
新春早々に洋服が一枚増えている。
室内灯の紫外線すら素通しの白いジャケットが捨てられずに、ハンガーから外して袋の中だ。
一度はゴミ置場に持って行った。
でも、手を放すことができなかった。
手洗いして、ノリがついてアイロンがビシッと当ててある。
未練。
昨夜、葛藤しつつも、リサイクルショップに行ってしまった。中東から来た人達か?中古の電化製品を選んでいた。店員は、集団の対応に追われ、その間、ブラブラと店内を見て歩いた。
 
面白い物や、思わず欲しくなる物もあって、本当に危険な場所だ。
 
キティちゃんの画像をよく見れば、裏に、ただで引き取って欲しいとドラキュラが3年前に持ち込んだ、コンビニの景品皿が積んである。
0円でも誰も持ち帰らなかったのだな。
そんな中、キャビネットから、大橋陶器が姿を現した。
刻印を見るまでもなく、一目瞭然の大橋陶器のお品だ。
ピンクとか赤系の物が希望だけれど、予想以上に状態が良かった。大橋陶器がなくなった今、求めるなら中古しかないのだ。
カウンターに置かれると、ルリ色のカップの中から、美しい女神が「貴女と暮らしたいわ〜」と現れた。
私もよん〜
で、ドラキュラの必需品の帽子置きと合わせて2000円を支払って、女神様を連れて帰宅した。
箱無しだったから、プチプチで包んでもらっても、僅かな距離ながら、自転車とぶつからないかヒヤヒヤだった。
そもそもリサイクルショップには、食器を売りに行ったのが始まりだった。自慢じゃないけれど、食器の箱も包むビニールもしおりも全部捨てない主義だから、新品同様の仕様で 持ち込めるのだ。
しかし、ルリ色の女神様を置く場所がない。
かつて新品で購入した大橋陶器のカップ&ソーサー3セット以外にも、7セット。
ご飯のお茶碗を捨てて、毎日コーヒーカップでご飯を食べるかな。
なのに、
「また大橋陶器が入ったら、ご連絡お願いします!」と言ってしまった。
捨てに通うのか。
拾いに通うのか。
前途多難な断捨離だ。

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