冬のボーナスで良人のパンツを買った。
この夏のボーナスでも良人のパンツを買った。
これには訳がある。
昨秋、無口という病気(無口という病気3)の良人が帰省して戻って言った。
「怒って、パンツ捨てられた。」
無口という病気の良人に、根掘り葉掘り聞いたところで言葉は続かない。
怒ったのは義母で、パンツを捨てたのも義母と言うことだ。
そこから、私の妄想トークが始まった。
『なんなのこの黄色いパンツは!』
『あんこは、洗濯一つできないのだから。』
『しかも、よれよれじゃないの、このパンツ!』
『ママはこんなパンツを牛おちゃんに、はかせたことはなかったわよ。牛おちゃんが一生懸命働いていると言うのに。』
『こんなパンツはかされて。』
『ケチ女のあんこは捨てないだろうから、ママが捨てます!』
白熱の演技が終わり、肩を落とすと、無口な良人が一言、
「そのとおり。」
普段、エンゲル係数が高いので、パンツは買えない。だからボーナスでパンツを買って、新年の帰省、夏休みの帰省に真っ白なおニューを用意するのだ。
洗濯は洗濯機がやってくれるのだけれど、どうして黄色くなるのかな。
良人が一昨日からウキウキ帰省支度をして、昨朝飛び出て行った。
夜、一人で公園で花火をした。独身だった16年前に近くのホテルでもらったものだ。亡き母と土曜のランチに通って溜まったカードの賞品だ。花火の写真は心霊写真のようになった。
公園で、ラジオ体操をしてから出勤したこともあった。頭は、いつも仕事のことでいっぱいだったけれど、充実していたな。
誰かが昼間忘れた傘がブランコにあった。
今日は雨らしい。
きっと気がつくだろう。
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