おののいた
強烈な日差しに。
タクシーから降りて病院建物に入るときに
浴びた太陽光、
一瞬生きた心地がしなかった。
春の日差しだった。
太陽は傾いている時刻だったのに。
初冬の日差しとは、打って変わった。
日中がこんなことになっているとは、知らなかった。
ドラキュラだから、
太陽光をシャットアウトした部屋に篭り、
外出は真っ暗な夜だけだ。
夜の寒さには、春の気配など全くない。
苺のフルーツサンド |
通院は苦痛以外の何物でもない。
病院から生きて帰ってこれたなら、
グルテンフリー もかなぐり捨てて、
これを食べようと決めていた。
苺のフルーツサンドだ。
苺サンドへの思いをひたすらに、目的のカフェに向かった。
カフェには、いつものカフェにほぼ毎日いる男性がいて少々驚いた。
もっと驚いたのは、
テーブルに現れた苺のサンドイッチだ。
ど迫力!
ごろっとした苺が、
生クリーム塗れだ。
苺がスライスされて、お行儀よく挟まっているのより
強烈で良い感じだった。
病院帰りには丁度いい具合にフォークも添えられていた。
病院には、猛威を振るっているインフルエンザの患者もいたはずだ。
手を洗って、お手拭きで拭いても、指先のどこかにウイルスが付いているかもしれない。
そう考えて、最初はフォークで食べていたけれど、
やはりがっつり噛み付きたくなって、
途中でフォークは置いてしまった。
抱える難病のことを一瞬忘れて、
苺のフルーツサンドイッチに夢中になった。
苺の甘みもいい具合だった。
生クリームもおそらく純正の生クリームだ。
珈琲は本日のお勧めの有機栽培珈琲にした。
サイフォンで淹れてくれるお店で、格別に美味しい。
お代わりが100円になっていた。
以前は半額だった気がして、なんだか遠のいていた幸福が
突然襲ってきたような気持ちになった。
お代わりはアメリカンにしてみた。
お代わりもサイフォンで淹れてくれた。
初めて飲むアメリカンもすこぶる美味しかった。
いいぞUCC、また行こう。
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