赤の女について

なんとはなしに
昨晩もカフェで、
赤の女を待ってしまった。
いつだったか、
赤の女が荷物を抱えて席を立つと、
滑りこむように別の女が、
カウンター席から移ってきた。
こちらの椅子の方が確かに座り心地が良いのだ。
隣になったその女には
何故だか何の興味も持たなかった。
地味と言えばそういうことだろうけれど、
スリムで大人しそうなその女は、
乾燥したごぼうのような女だった。
今になって思えば、
赤の女と同じぐらいの年齢だろう。
赤の女については、
ついあれこれ想像する。
仕事は何か？
この地に住んでいるのか？
結婚しているのか？
どこで生まれて、どこで育ったのか？
何でこのカフェに来るのか？
おそらくこの地に住まいがあるわけではないだろう。
いつも帰る時に、
一段ギアを上げて出ている。
これからまだ電車に乗らなければならないからではなかろうか。
赤の女は、
チャーミングだし、
要するに、ある種の魅力があるのだ。
赤の女は、一足早く故郷かな。
いやいや東京生まれの東京育ちに違いないから、
旅行だな。

今日の東京の最高気温は２０度、最低気温は１５度、曇り後雨の予報です。
昨日のブログで、ゴールデンウィークのナイトレジャーのご提案をいただき、気分上々！
皆様は既にご予定されておられることでしょう。
体調管理にお気をつけてください。