暮れて外に出ると、既に雪の気配などなく、ただただ寒いだけだった。路地に置かれたクリスマスカクタスの鉢植に雨露のような水がのって、バラはうつむいていた。
いつもの通りのいつもの場所には、真っ赤なフェラーリが止めてあった。いつもは、白いマクラーレンが止めてあるのに。同じ持ち主ではないかと思ったりしている。妬ましさよりは、普段タクシーのクラウンコンフォートにしかご縁がないので、これは何だ?く、クルマか?というほどにそのフォルムが別もので感動した。
こんな日は、白い雪を浮かべたようなカフェモカだ。ココアのようなコーヒーのような曖昧な味が誠に美味だった。
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