パルスオキシメーターを貸し出されて、自宅でその数値が呼吸不全を示しても、入院できなければ、
パルスオキシメーターはお守りと同じだ。
そもそも、連日3000人以上の新規陽性者数が確認される東京都で、パルスオキシメーターの数量が確保されているのだろうか。
酸素吸入が必要とされる陽性者に、自宅で使用可能な酸素濃縮装置 を貸与できる数が確保されているのだろうか。
首相は、中等症でも自宅療養とすることで医師会に協力を求めたようだけれど、赤ひげ先生の時代ではあるまいし、かかりつけ医が診療所(クリニック)に住居を併設していることなど、都会では、ほぼゼロだ。夜間や診療時間外に容態が急変したからと言って、対応してもらえるはずもないのだ。
中等症は、肺炎所見や 、酸素投与が必要な場合がその範疇となる。素人の想像する「中」を遥かに超えて、厳しい容態だ。
政府は、中等症を自宅療養で悪化させない、悪化した場合はどうするか具体的な手続きを国民に示すべきだ。かかりつけ医と言っても、前述のように診療時間以外は連絡が取れないし、今、感染が拡大している中年、若年層にかかりつけ医などいない人の方が多いだろう。
本来、このような方針の大転換は国会で説明すべきだが、国会はこのパンデミック下にも閉じてしまったのだ。
これについては、昨夜のテレビ番組報道1930に出演した自民党古川議員は、「コロナ以外にも外交、オリンピック、予算(要求の時期)もあるから国会に時間を割けない。厚労大臣も拘束されるのでコロナ対応も遅れてしまう。」と言った。
コロナ対応も遅れてしまうから国会は開いていられないと言って、
結果はどうだ、事実上の無策ではないか。
病床が足りなくなるほどに感染が急拡大して、本来迅速で適切な治療を必要とする中等症の感染者を自宅で放置することになってしまったのだから。
今、感染していないであろう私も不安な気持ちでいっぱいだ。
けれど、8月3日時点で、都内にいる入院・療養調整中の8,417人と自宅療養中の14,019人の2万人以上の人達は、もっと不安に違いない。
治療も受けられず、呼吸困難や高熱に苦しんでいる人がいるのであろうから。
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