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2021年8月22日日曜日

いつでもどこでも検査が受けられたら


既に5ヶ月美容院へ行っていない。
髪は伸び放題でボーボーだ。
洗髪にも時間がかかり、実に難儀だ。
美容師と近い距離で1時間以上、というのはリスキーだ。
美容師にとっても、私にとっても。
こんな時、いつでもどこでもPCR検査が、抗原検査でもいいからパッとできれば、これまでのように美容院に行けるだろうに。
ドイツでは、街中の至るところにテントがあって迅速に検査ができると新聞の投書にあった。
日本では、1年半経っても検査が容易には受けられない。
当初から、検査は無駄とする専門家の意見と政府の方針があって、突如五輪関係者に毎日検査と言い出したようなものだ。
今でも、政府や東京都が積極的に検査を進めるつもりなのか、そうではないのかわからないまま。

 
美容院に行けずに、伸び放題の髪に悩ましく思っていると、
それさえ、贅沢な悩みに思えてきた。
昨日のテレビ番組 報道特集で、ひなた在宅訪問クリニック山王の田代医師の奮闘と苦労、患者の苦しみをまざまざと見て思った。
症状が中等症以上でも入院できずに多くの人が自宅で命の危機に瀕している現実があった。
 80代のコロナ患者の一人暮らしの男性は、既に手も紫色でチアノーゼだ。でも入院できない。在宅療養と言っても本来あるはずの区の食事サポートももはや滞っている。仰向けに横たわり息絶え絶えの患者に、防備服姿の田代医師が、サイダーを飲ませる。氷や飲料も医師が買いに出る。
同じく一人暮らしの30代のコロナ患者の男性には、故郷から母親が駆けつけていた。危険な容態に、1日待って高機能病院が空くことに賭けてみるかと母親に問う。幸いに入院できたが、最初に救急車を呼んでから8日目のこととなった。
今、都内には入院等調整中の人を含めると自宅療養の人が4万人近くいる。つい数日前に3万人だったのに。
それはそうだ連日5千人以上の新規感染者が出ていれば当然のことだ。

 
 田代医師が訪問することとなった患者に、既に不足する酸素機器をどうにか手当して田代医師はこう言って患者の住まいを後にした。
「僕らが責任持って対応しますから」
新型コロナウイルスで苦しむ患者はどんなにか心強く思ったに違いない。

私たちはこのパンデミックに、「責任持って対応する」という真実味がある言葉を首相から都知事から
ずっと聞くことができないでいる。

 

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