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2013年11月23日土曜日

こんな医者3

求めているものは、上質のゴールド?
久々、2010年以来の「こんな医者」のお話です。
しかしながら、エスプリもなく、これが言いたいがために、あんこは生きているというメッセージ性のある今日のブログです。
お話はKさんのお話です。
Kさんは、高齢で1人暮らしで、足が不自由で外出は車いすです。そんなKさんは、転倒して眼の上を切る怪我を負い、タクシーで15分程度の眼科クリニックに行きました。勿論1人では行けないので、ヘルパーさんが付き添いました。眼の上は、縫合してもらい、壊れた眼鏡は新調することになりました。抜糸も済んで、眼鏡を新調するに当たり、今度は白内障の手術をしましょうとクリニック院長に言われたそうです。手術は簡単で、日帰りで、できるという話に、すっかりその気になったKさん。
 しかし、1人暮らしで歩行も困難なKさんは、術後どうやって自宅で過ごすのでしょう?ヘルパーさんが、いるのは1日のうちに1時間程度です。ケアマネージャーからも、入院で手術をしてくれる病院を紹介してもらった方が良いとアドバイスされ、その眼科クリニックに紹介状のお願いをしました。すると、どうでしょう、白内障手術の勧めは、トーンダウンです。本人が、独居で、歩行困難という状況を知らなかったから、簡単にできると勧めたと言うのです。
地域医療に毎日懸命に取り組んでいたら、ブログの更新もままならないと思うわよ。
大学病院の3分診療ではあるまいし、開業医でありながら既に4回も通院していて、本人のADLも生活環境もわからずに日帰り白内障手術を勧める。挙げ句に端的に言えば、他の病院にまで行くならやらなくてもいいと言ってるように聞こえます。
 既に結構なお年であるその医師は、臨床経験30年以上のようです。患者の身体状態や生活環境を尋ねる計らいができないのでしょうか。出版書籍も何冊もあるようです。医師が患者に向き合っているのではなく、何か他のものを追求しているのではないかと思ってしまいました。
チェーン展開している医療法人の中には、会計上、病院会計準則に則って、医業収益と言うべきを、あえて売上げと言う病院もあり、会議では、各病院の院長を売り上げ順に座らせ発破をかけるところもあるそうです。(今、公職選挙法違反容疑で取りざたされている某法人ではありません。)
「先生が今月は1番ですか、私は、3番に落ちましたよ。来月は、がんばらなくちゃ!」
数十年も前から、医療分野の規制緩和で株式会社による病院経営の解禁が叫ばれていますが、今回のように素人である患者には白内障手術が今、早急に必要な状態かはわかりません。営利法人による病院経営が解禁されれば、こうしたモラルハザードの問題が今以上に深刻化すると心配して止みません。
 

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