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2013年11月15日金曜日

私の通院4

私の通院は、9月から再開された。
しかし、本日も晴天なり。
光線過敏の症状の重い私には、むごい仕打ちだ。
3日前から急激に気温が下がったおかげで、身体に保冷剤を巻き付けて出陣せずとも大丈夫だったことだけは、幸いだった。
 夜道を行く通院だったら、どんなに楽だろう。
冷たい月を拝み、菊花の香りを愛で、夜風にざわつく木々の葉の音を聞き、山茶花の垣根を曲がって、途中狐に化かされつつも、てくてくと歩ける道のりだったなら•••••わくわくする。
口ずさむ歌はこれだ。「カランコロン、カランカランコン、〜楽しいな、楽しいなお化けにゃ学校も試験もなんにもない!」
げげげの鬼太郎の主題歌だ。
これはもう、想像ではなく妄想だ。
 実際は、陽光照りつける中、虚無僧のようなつばの広い前の見えない帽子を被り、全く通気性のない特殊な完全遮光の上着を着て、足にも同じ布を巻き付けて、タクシーに乗り込み、手製の覆いで顔を覆い、覆いで目を隠しているので、どこを走っているのやら、わからない状態だ。私はひたすら、伏せて忍の一字で、今か今かと病院到着を念じるのだ。
 日の入りが早くなり、夜長に少々アクティブに暮らしていることが、祟って血液検査で免疫系等の値は、しばらく落ち着いていた指標まで上がってしまっていた。この数値が上がると、今はとりあえず皮膚だけの障害が、全身のあちこちに及んできたりする。
 この病気は、家の中でうじうじと嘆き悲しみ過ごしている方が、良いらしい。



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