大阪大学特任教授の坂口志文氏(さかぐちしもん)がノーベル生理学・医学賞を受賞した。自己免疫疾患で20年超の闘病となる私は、心よりおめでとうございますの言葉を言いたい。
私が、坂口教授の制御性T細胞のことを知ったのは、7年前だ。
その時はまだテレビを聴いていて、テレビ朝日のモーニングショーで紹介されたのだ。その時のことをブログに綴っている。(『自己免疫疾患が治る日が来るか』2018年11月30日)
そして私はかれこれ3年ほど前からその恩恵を受けている。
えっ、だって自己免疫疾患の光線過敏の症状は治ってないじゃないと言われるかもしれない。
私の20年超える闘病生活は、光線過敏の症状にとどまらない。光線過敏症状は2008年からで、それより前は、腎臓の炎症を春のスギ花粉のピーク時に起こし、4年半の間は股関節の重い炎症で歩行が困難で、痛みで立っていることもできなかったのだ。
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東京新聞10月7日 |
光線過敏の症状が始まって、皮膚科医から処方されたビタミンHで突然歩行が可能になったのが2011年だ。光線過敏の症状の緩和のために処方されたのが、関節の炎症に効いたのだ。光線過敏の症状や、アレルギー症状のために抗アレルギー薬も副作用が少ないと言われるアレグラを小児量服用し続けていた。(私は小児量以上の服用で副作用が出るため)
ところが、2021年にさらに別の自己免疫疾患を発症してしまったのだ。前夜に不本意にも照明の反射光を長い時間浴びたのが直接的原因だと思うが、顎下線や耳下腺、唾液腺が腫れる疾患で、唾液がほとんど出なくなった。
普段以上に室内の灯りも抑え、おろそかにしていた喘息のステロイド吸入を根気よく続け、症状は緩和したが、その後も唾液が出にくくなりこの時から抗アレルギー薬の服用が困難となってしまった。
私の場合、前述のように春のスギ花粉の酷いアレルギー症状と共に腎臓の炎症が始まり、春のお彼岸の頃に入院を繰り返してきたが、抗アレルギー薬を服用してアレルギー症状を抑えると、腎臓の炎症が起こらなくなっていたのだ。
重い光線過敏症状の上に腎臓のトラブルはなんとしても避けたい。花粉症状から腎臓炎症へと進んでしまうのをなんとか避けたい、抗アレルギー薬服用が困難となって、何か手はないか?病気の経緯を理解している腎臓科の医師に訴えると、ビタミンHで股関節の炎症が治ったことと考え合わせて、酪酸をトライしてみようかと。この酪酸の服用を皮膚科医も大賛成と言ってくれた。
2018年の11月のブログでは記していないけれど、モーニングショーでは、免疫が過剰反応してしまう自己免疫疾患の患者は、制御性T細胞が減っていることと合わせて腸内の酪酸が少ないことがわかっていて、酪酸が制御性T細胞を増やす(分化する)ことも説明された。
酪酸を増やすには、野菜を摂取すること(とりわけごぼう、玉ねぎ)ということで、番組のおしまいに玉川さんが自己免疫疾患の方は野菜をたくさん食べましょうと、励ますように言ってくれたのを記憶していた。
さて、2022年の秋から酪酸をまずは2グラム服用開始。開始後間もなく、真っ暗なベランダで植木鉢をひっくり返し、土を素手で触ると、蕁麻疹が出るとわかっていながら、触ってしまい、手は湿疹で真っ赤に。たまたま酪酸を飲むタイミングで服用すると、スッーと蕁麻疹が消えた。この時、やはりアレルギーに作用するのではと思った。
1月にスギ花粉が到来すると、若干のアレルギー症状が始まり不安になった。けれど、それを伝える前に、2月初めから腎臓科の医師に酪酸を通常の3グラムにしようと言われ、3グラム服用すると、花粉症状が全くなくなったのだ。
おかげで、毎年酷く怯える春ではなくなったのだ。
ここで私は奈落の底に突き落とされる羽目になった。
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自己免疫疾患が治る日が来るか
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