私が曼荼羅交響曲に合わせて
吠え叫んで迎えた朝、
良人が隣の部屋から突如出てきた。
そして、娼婦のようにパジャマをストンと落とし脱いで、
シャツを着てズボンを履いて上着を羽織ってすっ飛んで出て行った。
帰宅して差し出されたのは、
朝マックのビッグブレックファーストデラックスだった。
Photo Ushio |
私の据わっていた目がパチクリパチクリだ。
自ずと口元もニーッとなった。
ドラキュラである私は、朝限定のビッグブレックファーストデラックスを買いに行くことはできない。
良人の気が向いた時に、良人が買ってきてくれる。
だから、食べることができるのはせいぜい一年に二回だ。
ドラキュラにとって、マックのブレックファーストは貴重な食べ物なのだ。
この機会に恵まれた時、私はグルテンフリーの掟を破ることにしている。
スクランブルエッグにソーセージパティ、マフィンにパンケーキ、
そしてハッシュポテトもついてくるまさにデラックスだ。
何から食べようか考え始めたら、
叫んでいた口が閉まった。
まずは、とろとろのスクランブルエッグだ!
あっという間に無言で食べ進んだ。
あまりにも単純で恥ずかしいな。
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