今日はひな祭りなので、
画像はそれなりに艶やかにしたい。
でも私の心はひな祭りどころではない。
乱れている。
夜になって、独房のような窓のない部屋から
踊るように飛び出した。
しかし、温かさに余計なものが舞っている。
夜の街が涙で滲んで見えなくなった。
連発のくしゃみに身が震えた。
もちろんアレグラを飲んでいる。
アレグラが効かないのは、今年の花粉の飛散量が多いのだろう。
カフェにはネイビーのセーターに白いパンツが 眩しい、
ショートヘアのいい女がいたけれど、
それどころじゃない。
女に向かって「へーくしょん!」だ。
置地廣場 |
早々に帰宅するしかなかった。
けれど、自宅もままならない。
多分ヘルパーさんが運び入れたお弁当の入った大荷物に花粉がくっついてきたのだろう。
お弁当はいつも格別に美味しいので文句は言えない。
喘息まで始まった。
空気清浄機を最強にして、ふて寝した。
鼻の穴に突っ込んだティッシュペーパーを取り出して、
黛敏郎の楽曲を聞いた。
つい先日、深夜のテレビで黛敏郎のG線上のアリアの演奏を耳にしたのだ。
難解な現代音楽に、最初は戸惑ったけれど、
聴いているうちに、ドラキュラの苦悩や葛藤が吸い込まれて行くような気持ちになった。
音楽に合わせて、と言っても
合っているか どうかわからないけれど、吠えたり叫んだりしてみた。
すると随分気持ちがスッキリした。
光の問題でカラオケも行けなくなったのだ。
ドアの向こうで、叫び声に良人は何を思うだろう。
ドアの周囲四方からも光が漏れるので、
ドアも完全遮光の布で大きく覆ってあるから、こちらの音はあまり聞こえないはずだ。
置地廣場 |
夜の外出もままならない花粉の季節は、
窓のない部屋で音楽に合わせて絶叫する日々となるのかな。
花粉症でない貴女は、
どうか楽しいひな祭りにしてください。
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